「だっ、騙された」見事すぎる“箱絵”ガンプラに反響…人気イラスト塗りモデラーの矜持「皆さんの目をどう騙そうか」
三次元のガンプラが二次元に見える“イラスト風塗装”に定評のある人気モデラーのannkoromotiさん(@ufjmFR0BF7t5Jq7)。近作は『HGUC vガンダム』【※】をキットが入っていた箱の絵をモチーフに“ボックスアート風”(箱絵風)に仕上げたもの。その見事な出来にSNSでは、「箱絵そのまま」「イラストかと思って2度見してやっと理解できた」「良い意味でクレイジー」など賞賛の声が相次いだが、自身は「まだまだ課題」と納得していない部分もあるという。圧倒的完成度を誇る本作制作の背景と、ストイックに技術を高める同氏のモデラーとしての矜持を聞いた。 【撮影の裏側】「騙された!!」見事すぎるイラスト風ガンプラ、背景の宇宙はまさかのアレ
■制作のきっかけは、筆塗りへの“飽き”「エアブラシのみで陰影を表現したいと思った」
――以前取材させていただいた「“アニメ塗り”を施したグフカスタム」をはじめ、ガンプラを二次元に見せる作品を数多く発表されています。前回取材から2年ほど経ちますが、その後作風の変化はありましたか? 【annkoromoti】以前はアニメ塗り中心でしたが、そこからアニメ塗りを生かしたイラスト塗り(筆塗りグラデーション塗装)にのめり込んでいきました。いろいろなイラストレーターの方が描かれた作品を立体で表すことを、今現在も念頭に置いて制作しています。 ――先日発表された『箱絵イラスト風HGUC vガンダム』も見事なクオリティでした。なぜ本作を制作しようと思われたのですか? 【annkoromoti】ありがとうございます。実はずっと筆塗りをやってきたんですけど、近頃はちょっと飽き気味で(笑)。そんなときに、この箱絵を見ていて「エアブラシのみで陰影を表現できるかな?」と思ったのがきっかけです。昨年11月から今年1月半ばまで、約2ヵ月半かけて制作しました。 ――ニューガンダムについては、なにか特別な思い入れがあったんですか? 【annkoromoti】当時『逆襲のシャア』が上映され、ものすごく楽しみに観に行ったことを覚えています。近年いろいろなリファインされたvガンダムのキットが出ていますが、この『HGUC νガンダム』が、当時の自分の中のvガンダム像に近いんですよ。なのでいつか「良いものを作ろう」と大事に寝かせていました。