【マイルCS】英国馬チャリン 知日派ヴェリアン調教師が会見で「かなり前の段階から計画していました」
[GⅠマイルチャンピオンシップ=2024年11月17日(日曜)3歳上、京都競馬場・芝外1600メートル] 【写真】笑顔のムーアとガッチリ握手! 外国馬として13年ぶりのマイルCS挑戦となる英国馬チャリン(牡4・Rヴェリアン)。ラストランの舞台を日本に選んだGⅠ3勝馬についてヴェリアン調教師が13日、会見に臨んだ。 冒頭、ヴェリアン師は「オハヨウゴザイマス」と日本語であいさつ。夫人の花子さんが日本人という知日派は、2012年のジャパンCにも管理馬スリプトラを送り込んだ経歴がある。「馬の状態は素晴らしく、体重も514キロで完璧にこれています。特に馬場状態も気になりませんし、速い時計にも対応できると思っています」と愛馬の状態とコース適性についた自信を示した。 欧州トップマイラーの参戦は、ラクティ以来といわれる。ラクティは、GⅠ5勝の実績をひっさげて2004年のマイルCSに参戦した名馬。3番人気で14着(勝ち馬はデュランダル)に敗れたが、その後にもう1つGⅠタイトルを上積みしたスターホースだった。そのラクティが所属したMジャーヴィス調教師のもとで、当時アシスタントトレーナーをしていたのが、他ならぬチャリンのヴェリアン調教師だ。 2頭の比較について「ともにタレンティド(才能がある)」と評したが、両者の違いには、精神面を挙げる。「ラクティは少し興奮しやすいところがありましたが、チャリンは精神的に非常に強く、常にリラックスしています」。日本での調整や相手関係を熟知したトレーナーが、オーナーと話し合った末に決めた来日。物見遊山でも顔見世興行でもない本気度が伝わる。 「マイルチャンピオンシップへの出走はかなり前の段階から計画していましたし、前走後の状態の回復を見て、出走を決めました。勝つために来ていますし、日本のファンの皆さんには、ヨーロッパ、イギリスのチャンピオンホースが日本の競走馬と戦う姿を見ていただく、いい機会だと思っています」ときっぱり。今年7戦5勝、うちGⅠ3勝という欧州チャンピオンホースの自負を胸に、チャリンがレース史上初の外国馬Vを狙う。
東スポ競馬編集部