横浜流星主演「正体」予告&“5つの顔”とらえたポスター完成 主題歌は「ヨルシカ」が担当
横浜流星と藤井道人監督が再タッグを組んだ「正体」の予告編とポスターがお披露目。あわせて、主題歌は2人組バンド「ヨルシカ」が書き下ろした「太陽」に決定した。 【フォトギャラリー】「正体」場面写真 本作は、染井為人氏による同名小説(光文社文庫刊)を映画化するもの。横浜は、日本中を震撼させた殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けるも脱走する、指名手配犯の鏑木慶一を演じる。姿を変えながら、日本各地で潜伏して逃亡を続ける鏑木と出会うメインキャラクターを、吉岡里帆、森本慎太郎、山田杏奈が演じ、鏑木を追う刑事役で山田孝之が出演。間一髪の逃走を繰り返す鏑木の343日間が描かれる。 予告編では、“ある目的”のために脱走し、姿や顔を変えながら潜伏する鏑木が、東京、大阪、長野の各地で出会った人々と交流を深めていく様子が映し出される。沙耶香(吉岡)とは東京でフリーライターとして出会い、家がない状況で助けてもらったことを機に仲を深め、やがて沙耶香は鏑木の無実を信じるように。和也(森本)とは、大阪で日雇い労働者としてともに働き、仕事仲間としての友情を深めていくが、和也は次第に鏑木の正体を疑い始める。 舞(山田)とは、長野の介護施設で一緒に働き、舞は鏑木への好意を募らせていく。しかし、刑事・又貫の捜査網が鏑木に迫り、鏑木を追い詰めた又貫が銃を向けながら「なぜ逃げた……?」と問う緊迫したシーンもおさめられている。 ポスターには、鏑木の“5つの顔”が並ぶ。振り返る彼が見つめる先にある“本当の目的”、そして彼の“正体”とは――本編が気になる仕上がりだ。 主題歌を手がける「ヨルシカ」は、コンポーザーのn-bunaとボーカルのsuisによる、物語性に富んだ楽曲が特徴的。「太陽」も、逃亡を続ける鏑木に優しく寄り添うような歌詞となっている。「ヨルシカ」は、「太陽をモチーフに、陽の光を蝶の羽根に見立てて詩を書きました。今ヨルシカで作りたいものと、映画の共通項を探すところから制作が始まっています。正体という映画の持つ余韻と調和する仕上がりになっていれば幸いです」と、コメントを寄せた。 予告編と主題歌について、キャスト陣は「自分も藤井監督も好きなヨルシカさんに引き受けてもらって、この作品のとてもぴったりな、寄り添ってくれる歌を作ってくださって、歌ってくださって本当に感謝しています」(横浜)、「横浜さんが本当に血のにじむような努力をされていたのを思い出しました。ラストカットのあの表情が忘れられず、鮮明に残っています」(吉岡)、「惹きつけられるいい予告でした。(山田)孝之さんの表情が忘れられないですね」(森本)、「鳥肌が立つくらいいい予告でした。ヨルシカさんの優しい歌声と、流星さんのひたすらに走っている絵にグッとくるものがありました」(山田)と、コメントを寄せた。 「正体」は、11月29日から全国公開。なおムビチケオンライン券が、9月27日に発売される。「ヨルシカ」のコメント(全文)は、以下の通り。 ■「ヨルシカ」 (本作の主題歌を務めることへの感想) 「他人の作品に関わることの重みをいつも感じています。映画の最後に流れる主題歌は、始まりの一音だけで作品の持つ余韻を消し飛ばしかねないという恐怖があります。この映画の脚本を読んだ時、特にその怖さを感じました。監督との打ち合わせで印象的だったのは『讃美歌』というワードです。受け取ったメッセージを壊さないよう丁寧に作りました。 (主題歌「太陽」にこめた思い) 「太陽をモチーフに、陽の光を蝶の羽根に見立てて詩を書きました。今ヨルシカで作りたいものと、映画の共通項を探すところから制作が始まっています。正体という映画の持つ余韻と調和する仕上がりになっていれば幸いです」