頭が良くなりたい人は絶対にやった方がいい、最も効果のある「地頭を鍛える方法」
なぜ哲学が「最良の技法」と言えるのか?
堅い印象のある「哲学」という営みですが、私たちは哲学の歴史の中から、イノベイティブな問いの宝庫を見つけることができます。さらに、近年大手企業や進学校などで導入され始めている「哲学対話」の実践からも、私たちは実に幅広い問いのパターンを学ぶことができます。 いわば「哲学」とは、「常識」の中に埋もれてしまっている「問い」を見つけだし、それを言語化することで、オリジナルな思考を構築し、自分の学び=独学に真摯しん しに向き合うための最良の技法なのです。 私は、これまで東京大学の大学院にて哲学の研究を専門的に行ってきました。哲学を学んだ日々こそは、私に「探究のための独学」の方法を築き上げるためのチャンスとスキルを与えてくれた存在に他なりません。私は本書で、哲学研究のキャリアから得た知見や方法論を余すところなく皆さまにお伝えしたいと思います。 その意味で本書は、独学の方法を伝える独学本であると同時に、地頭を鍛えるための哲学書でもあるという、「一粒で二度おいしい著作」なのです。 さらに連載記事<アタマの良い人が実践している、意外と知られてない「思考力を高める方法」>では、地頭を鍛える方法について解説しています。ぜひご覧ください。
山野 弘樹(哲学研究者)