34歳で引退発表のクロース「周囲の人たちに『もう終わりだ!』と言われたくなかった。ベンチに座り続ける日々を回避できて誇らしい」
今季限りでの引退を発表したレアル・マドリードのドイツ代表MFトニ・クロースが、その理由について深く説明している。 21日にEURO2024終了後の引退を発表したクロース。34歳と、まだまだプレーし続けられる年齢での引退だが、自身の美学に従った上での決断だったようだ。 クロースは弟のフェリックス氏とトークを行うポッドキャスト番組『Einfach mal Luppen』で、今が引退のベストタイミングであったと主張している。 「1年前の時点で下そうと思っていた決断だった。もう、そうしようと思っていたんだよ。でも思い返してみて、もう1年プレーし続けるのは正しい決断だったと言わざるを得ない。だって今季は、自分が期待していた通りのシーズンになったんだからね。怪我なく、多くの試合で楽しめ、自分のレベルを維持し続けて、チームとしても成功をつかんだ」 「そう、引退するときの大きな目標は、成功とともにスパイクを脱ぐことになるんだ。そして今季については、チャンピオンズリーグ決勝に到達する前から、成功のシーズンを過ごせたと言うことができる。だからこそ、今が引退する完璧なタイミングなんだよ。僕はずっと、キャリアの中でも最高の時期に引退することを望んでいたんだ」 「僕はクラブやサポーターや自分を取り巻く人々から『もう終わったんだ!』と言われているような感覚を、絶対に手にしたくなかった。ベンチに座りながら2~3年を過ごして終わるようなことも嫌だったんだ。そんなことになれば立派なキャリアにはならなくなる。そういったことを回避できて満足だし、誇らしく思っているよ」