阪神打線に出たつながりは好材料 内容はもう少し得点できたのでは 交流戦ラストゲーム
「阪神２－１日本ハム」（１８日、甲子園球場） 阪神が延長戦でサヨナラ勝ち。デイリースポーツ評論家の藤田平氏は、近本光司外野手の中前適時打で先制した五回の攻撃に「希望と改善点が同居」と指摘した。 【写真】無心の表情？ 先制適時打を放った近本 ◇ ◇ 阪神は交流戦最後をサヨナラ勝ちで締めたが、五回の攻撃に希望と改善点が同居していたように見えた。 まず、いい傾向と思えたのは、先頭の前川が四球を選び、森下がヒットで続きというところからチャンスを徐々に拡大していき、最終的には近本の一打で先制点を奪ったという流れだ。 下位が何とか近本まで好機で回そうという意識が感じられ、阪神打線につながりが出てきたことをうかがわせた。 一方で無死一、三塁での梅野の打席。プロ初登板の細野がこの回、突然制球を乱しての好機。ここで梅野は初球をバントした。セーフティースクイズだと思うが、苦しんでいるピッチャーに、正面へのバントはもったいなかった。 好投の村上に早々と代打・原口を出す、岡田監督としては“勝負手”に出たイニングでもあり、梅野の打席以外にも、攻撃内容を見れば、もう少し得点できていたのではないか。それが同点、延長にも結びついた。ただ傾向として、つながり始めたことはレギュラーシーズン再開に向け好材料だろう。
