【MLB】エンゼルスが2選手獲得 金銭トレードでフィリーズ・キンガリー、ウエーバーでアスレチックス・ノダ
オフシーズンがスタートして早々にトレードを成立させ、ブレーブスにグリフィン・キャニングを放出してホルヘ・ソレアを獲得したエンゼルスだが、日本時間11月2日にはさらなる補強に動いた。フィリーズからは金銭トレードで元トップ・プロスペクトのスコット・キンガリーを獲得。同地区のアスレチックスからはウエーバーでライアン・ノダを手に入れた。なお、キンガリーは2022年(1試合)を最後にメジャーでの出場がなく、現在はロースターの40人枠にも登録されていない選手である。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 現在30歳のキンガリーはメジャーデビュー前に6年2400万ドル+オプション3年の長期契約を締結。メジャー1年目の2018年は147試合に出場し、翌2019年には19本塁打&15盗塁を記録した。ところが、短縮シーズンの2020年に打率.159と大きく成績を落とすと、2021年は打率.053とさらに成績が悪化し、シーズン途中でロースターの40人枠から外されることに。それ以降、メジャーでの出場は2022年の1試合だけとなっている。 今季のキンガリーはマイナーAAA級で125試合に出場し、打率.268、25本塁打、67打点、25盗塁、OPS.804を記録。二塁と遊撃のほか、三塁、左翼、中堅、右翼を守った経験もあり、一定以上のパワーとスピードを兼ね備えたユーティリティ・プレーヤーとして戦力になる可能性はありそうだ。まずはスプリング・トレーニングの招待選手としてオープン戦で結果を残し、開幕ロースター入りを目指すことになるだろう。 現在28歳のノダはドジャースに在籍していた2022年にマイナーAAA級で打率.259、25本塁打、90打点、20盗塁、出塁率.395、OPS.869をマークし、同年オフのルール5ドラフトでアスレチックスへ移籍。メジャー1年目の2023年は128試合で16本塁打、77四球、OPS.770を記録した。ところが、今季は打撃不振でメジャーとマイナーの往復を繰り返し、メジャーでは36試合で打率.137、1本塁打、OPS.466と寂しい成績に。マイナーAAA級でも101試合で打率.224、22本塁打にとどまったが、89四球を選び、出塁率.391、OPS.877を記録した。 エンゼルスの一塁にはノーラン・シャニュエルがいるため、ノダの出番はそれほど多くならないとみられる。外野を守ることもできるが、基本的にはシャニュエルの成績が上がらなかった場合の「保険」という位置づけだろう。