【バスケ】B1優勝広島の来季指揮官に朝山正悟が就任へ 現役引退したばかりのレジェンド
バスケットボールBリーグで今季優勝した広島ドラゴンフライズの来季監督に、今シーズン限りで現役を引退した朝山正悟(43)が就任する見通しであることが15日、分かった。チームを初優勝に導いたカイル・ミリング監督は今後、Bリーグの他クラブを率いることが有力視される。 【写真】初優勝を果たし歓喜する朝山正悟 初の頂点へと駆け上がった広島を、レジェンド朝山が新たに指揮する。約2週間前、20年間にわたる現役生活最後の試合を歓喜で締めくくった。選手をやり遂げ、名将ミリング監督からバトンを受け継ぐ。 現役を退いたばかりとはいえ、指導経験は豊富だ。2部(B2)時代の17-18年シーズン途中には、リーグ初の選手兼任監督を務めた。その翌シーズンにもアソシエートコーチ兼任の肩書でプレー。さらにここ2年間は、選手兼アシスタントコーチとしてチームの精神的支柱となり、後輩たちに助言を送ってきた。 人格者として知られ、人望も厚い。ポストシーズンで快進撃を遂げたチームにとって、「朝さんのために」の思いは下克上の原動力となった。 すでに今季開幕前にはS級ライセンスを暫定取得。海外研修を終えれば正式取得となる。昨年9月のシーズン開幕前に引退を表明した際には、将来的に指導者を目指す意向を示していた。当時は具体的なプランは持ち合わせていないとしていたが、24-25年シーズンはアシスタントコーチから監督へ昇格する運びとなった。 現役ラストゲームで頂点に立った直後、「この光景を一生忘れることはない」と感慨にふけった。次は指揮官として、新たな絶景を求めにいく。 ◆朝山正悟(あさやま・しょうご) 1981年(昭56)6月1日生まれ、横浜市出身。東京・世田谷学園高から早大を経て04年に旧スーパーリーグの日立(現サンロッカーズ渋谷)入り。OSG(現三遠ネオフェニックス)、レラカムイ北海道(現レバンガ北海道)を経て09年にアイシン(現シーホース三河)に移り、リーグ制覇や2度の全日本選手権優勝に貢献。三菱電機(現現名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)に移籍後、15年からは広島ドラゴンフライズで活躍した。24年現役引退。192センチ、88キロ。