花粉食物アレルギー症候群とは? 給食のビワ食べ… 小・中学校の126人がアレルギー反応【Nスタ解説】
■花粉食物アレルギー症候群とは?ビワ以外の食べ物でも 上村キャスター: では、“花粉食物アレルギー症候群”について見ていきます。 そもそも花粉症は体の中に入った花粉に対して免疫が反応し、くしゃみや鼻水などアレルギー症状を起こすものです。 実は特定の果物や野菜などに、花粉に類似したタンパク質成分が存在し、食べたときに、免疫が花粉と勘違いをしてアレルギー症状を引き起こすことがあるということです。 今の時期はハンノキ花粉が飛散している時期です。この花粉症の方はアレルギー反応が出やすい状態になっています。 今回、給食で提供されたビワですが、ハンノキ花粉に似た成分を持っているということで、アレルギー症候群を引き起こす可能性があります。 その他にもアレルギー症状を引き起こす可能性があるものには、普段私たちがよく口にするような果物、野菜も含まれています。 【カバノキ科(ハンノキ、シラカンバ)】 ビワ・サクランボ・リンゴ・モモ・イチゴ・大豆・ピーナッツ・ニンジン・セロリなど 【スギ、ヒノキ】 トマト・リンゴ・モモ・ナシなど 【ブタクサ、ヨモギ、イネ科(カモガヤなど)】 バナナ・メロン・キュウリ・トマト・アボカドなど 東京歯科大学 寺嶋毅教授 「花粉症になる子どもが増えている。子どもは症状があってもなかなか言わないので、親などが変化に気づくことが重要」 花粉食物アレルギー症候群は、食後 数分~15分で喉のかゆみなどの症状が出るといいます。稀に症状が重く出る場合もあるということで、重い場合は病院を受診するよう呼び掛けています。 井上貴博キャスター: 学校関係者は大変悩ましいだろうなと思います。アレルギー体質のお子さんは増えているが食育は守りたい。ビワは他の果物に比べるとアレルギー体質が少ないと言われているが、アレルギー症状が出てしまうとリンゴなど他の食べ物はどうするのかという。幅がどんどん狭まっていく中でリスクをどう取るかという判断ですね。