「急に月収700万円に!金銭感覚がおかしくなって…」小野真弓が高級品を買い続けて知った「お金の価値」
── その状況になったら、そう考えるのも当然だと思います。たとえば、どんなことをされたのでしょうか? 小野さん:ちょっとした距離でもタクシーで移動したり、ハイブランドのお店に行っては、素敵な店内で優雅なソファに座り「このバッグ可愛い。この色とこの色どっちにしようかな。選べないから両方ください」と言って買ってみたり。 ── 想像もつかない生活です。でも、その暮らしをずっと続けるのも大変ですよね。 小野さん:1年くらい買い物ざんまいの日々を送っていたんです。でも、あるとき高級品を買っても、喜びも嬉しさも何も感じないときがありました。欲しかったものを手に入れたはずなのに、無感動な自分が怖かったです。税理士さんに領収書の山を見せたら驚かれて。「すごいお金の使い方をしていますね。タクシー代だけで高級車が買えますよ。もっと不動産など、資産になるものを購入したほうがいい」と、アドバイスされました。
それを聞いて納得したというか…。好きなだけ買い物して満足した部分もあると思うのですが、「100万円あったら何を買おう」とワクワクしていたときのほうが楽しかった気がしたんです。「お金ってなんとなく使っていると、あっという間になくなってしまう」と実感したし、資産として残るものにお金を使ったほうがいいなと考えるようになって。そこで、ローンを組んでマンションを購入しました。そこでようやく金銭感覚が元に戻ったように思います。
■身構えていた芸能界「ある女優さんが気さくに誘ってくれて」 ── CMで一気にブレイクしたことで、金銭感覚だけでなく環境も変化したのではないでしょうか? 小野さん:ガラリと変わりました。毎日すごく忙しくて「自分が芸能界で働いていること」そのものに緊張していました。「しっかりしなくちゃ」と気負っていたせいか、現場で知らないことだらけなのに「これがわかりません、教えてください」って、正直に言えなかったんです。実際は周囲の人もいろいろ教えてくれただろうし、助けてくれたと思うのですが、「こんなこともわからないの?」と、思われるのが怖くて。芸能界にいる人たちは特別な存在だと思っていたから、誰と話したらいいかもわかりませんでした。オロオロして、いつもひとりでぽつんとしていました。