「目指すは表彰台」 3種目で全国大会出場 ISC高森 矢沢君【長野県】
長野県高森町のISC高森スイミングクラブに所属する矢沢隼人君(12)=松川中央小6年=が26日から東京で開かれる「第46回全国JOCジュニアオリンピック春季水泳競技大会」に出場する。大会を前に松川町役場を訪れ、北沢秀公町長らに「表彰台を目指す」と力強く決意を述べた。 昨年12月と今年2月に行われた記録会で、50メートル自由形、200メートル自由形、200メートル個人メドレーの3種目で参加標準記録を突破し、初めての全国大会出場を決めた。これまで、わずかにタイムが届かず悔しい思いをしてきた矢沢君。標準記録に0・03秒届かず涙をのんだこともあったという。 「緊張で体が重くなってしまうことが多かった」が、昨年の夏、大会で選手宣誓を経験したことが転機となった。「『もう怖いものは何もない』と開き直れ、緊張することがなくなった」という。 精神面の安定はタイムに直結し、自己ベストを泳ぐたびに更新。2月の記録会、200メートル個人メドレーでは2週間前に出した自己ベストを2秒余り更新するなど、勢いに乗っている。 「もともとバタ足には自信があり、今季は腕で水をかく力を重点的に強化してきたことが良い結果につながっている」と手応えを語る矢沢君。同世代のトップレベルとは持ちタイムにまだ差があるものの、「将来の夢はオリンピックに出場すること。初めての全国大会で経験を積み、さらに上を目指していきたい」と力を込めた。