【首都大学リポート】強力打線を二番で支える城西大・八木達哉 コンパクトな打撃を意識 したことが奏功
チームファーストの意識
この秋のリーグ戦では第3週の東海大3回戦で2安打3打点の活躍。第4週の桜美林大2回戦では猛打賞を記録するなど、第5週を終えた時点でリーグ3位の打率.345(29打数10安打)をマーク。 第6週に入って前日の桜美林大3回戦でも2安打を放ち、打点は9まで伸ばしている。 「自分の打率は関係なく、コンパクトに振ることを意識して進塁打などのチームバッティングを心掛けていることが好調の理由だと思います」 こうして迎えた、筑波大3回戦。勝てば2位以上が決まる一戦だったが、中盤まで2点のビハインド。それでも6回表、八木は一死一、三塁のチャンスで打席に立ったがレフトフライ。結局、この試合はノーヒットに終わり、チームも0対6で敗れた。 「自分で決めようと前のめりになるのではなく、自分のペースで打とうと考えていたのですが……。帰って、また練習します」 次週は勝ち点3で並ぶ日体大との首位決戦。勝ち点を挙げたチームが優勝となり、逆に勝ち点を落とすと、関東大会出場を逃す可能性もある大事なカードとなったが「先を見るのではなく一試合、一試合、目の前のやるべきことをやっていきたい。自分のやるべきことは、バントをしっかりと決めることです」と八木。個人の成績よりもチームファーストの意識をリーグ最終戦まで貫き通すつもりだ。 文=大平明
週刊ベースボール