もはやチート…圧倒的ラスボス感の”鳳凰”の正体に大興奮した理由とは? ドラマ『潜入兄妹』第5話考察レビュー
年齢を重ねて色気が増す藤ヶ谷太輔
20代でデビューした藤ヶ谷も現在37歳だ。年齢を重ねると共に俳優としてさまざまな経験をし、色気も増していくなか、今回、鳳凰という役にたどり着いた。その端正なビジュアルとスタイル、桐山との美しすぎる兄弟役、ダークサイドに堕ちた深い闇を感じる目、カリスマとしての風格、登場時の圧倒的ラスボス感…今回の出番はラスト数分だったが、たったそれだけでも「勝てる気がしない」大きな壁に見えた。 このことからも分かるように藤ヶ谷が悪役を担うなんてある意味チートである。ハマるに決まっているし、誰も太刀打ちできない。 彼を追いかけていない人にとっては、あの数分ではまだ全貌が分からず、キャスティングの驚きが勝っていることだろう。ただ、『潜入兄妹』もまだ中盤だ。これから鳳凰の出演シーンは増えてくるだろうし、藤ヶ谷の演技を堪能する時間も急増するはず。鳳凰が視聴者の心のなかに「不安」や「恐怖」を与え、より『潜入兄妹』の世界に没入させてくれるに違いない。 彼の才能を知らずに舐めたままでいると、鳳凰の凄みにカウンターパンチを食らうのでご注意を。俳優・藤ヶ谷太輔はすごいぞーー。 【著者プロフィール:浜瀬将樹】 1984年生まれ。フリーランスの編集・ライター。映画、ドラマ、バラエティー番組の会見取材、俳優さんや芸人さんなどのインタビュー、ドラマや俳優さんのコラム、お笑いのライブレポートなど、エンタメ系を中心に執筆している。
浜瀬将樹