シルボンヌとして生き生きと 初のフェス 県シルバー人材センター【山口】
女性高齢者の社会参画を促す「やまぐちシルボンヌフェスティバル」は25日、山口市小郡令和1丁目のKDDI維新ホールで開かれた。シルバー人材センターの会員や一般合わせて770人が参加し、現役会員らによるパネルディスカッションなどを通じていつまでも生き生きと暮らしていくヒントを学んだ。全国シルバー人材センター事業協会主催。 シルバー人材センターの女性会員(愛称シルボンヌ)を増やそうと、地方大会として県シルバー人材センター連合会(小野雅弘会長)の運営で初開催された。 ディスカッションは、山口大の鍋山祥子副学長が司会を務め、宇部市シルバー人材センターの井上玲子さんら会員3人や県連合会の浜田美智子事務局長が登壇。「シルボンヌとして働く喜び」をテーマに会員となった経緯や仕事の楽しみについて語った。 井上さんは6年前に神奈川県横浜市から夫の実家がある宇部市に転居。夫の友人から紹介され、人間関係を新たにつくろうと入会した。家事援助に従事し「同僚との近況報告が楽しい」などと伝えた。 エッセイストやテレビ番組のコメンテーターとして活躍する安藤和津さん(76)の講演もあった。「明日(あした)を素敵(すてき)に生きるには」と題して、母親の介護体験を交えながら健康でいるために食の大切さや心を支える言葉の重要性を訴えた。軽快な話術に会場が笑いに包まれる場面もあった。