子どもを3人産んでから始めたトレーニング。仕事と家事、育児を両立しながらメリハリボディをつくりあげた37歳
「子どもを3人産んでから始めたトレーニングですが、誰でもいつからでも変われる、結果を出せると思っていますし証明したいです」 【写真】小松有紗選手の張り出した太もも&バランスの良いボディライン 3人の子どもの子育て、家事、仕事の忙しい日々の中、トレーニングに励み、身体を変化させてきた小松有紗(こまつ・ありさ/37)選手。12月10日(日)に開催されたゴールドジムJAPAN CUP・ビキニフィットネス35歳以上160㎝以下級でバランスの良い美しいアウトラインで観客を魅了し、2位に輝いた。
全神経を対象部位に集中させるトレーニングへ
スタジオインストラクターとして働いてたが、筋肉が発達しているタイプではなく、インストラクターとしての見栄えもイマイチ。筋トレの知識も皆無だったため、スキルアップのためにトレーニングを始めた小松選手。家事、育児、仕事の合間にがむしゃらに自己流トレーニングをしていたことにより、トレーニングを始めて1カ月程経過したころ、過労で倒れ救急車で運ばれてしまったという。 「これでは時間ばかり無駄にしてしまい、変化すら見られないので、確かな知識を効率よく学ぶために2021年7月にパーソナルトレーニングをお願いすることにしました」 そのジムのオーナーから入会したその日に大会出場を勧められ、トレーニング開始12カ月目の2022年7月にJBBF岩手オープン・ビキニフィットネス158㎝以下級に出場し優勝。オーバーオール優勝も見事獲得した。 小松選手のトレーニングは週5日で大腿四頭筋、肩、お尻・ハムストリング、背中に分け、1回約1時間行っている。1レップ、1レップを大事に。1回の動作を絶対無駄にしない。インターバル中でも神経を研ぎすませ、トレーニング中の1時間に全神経を対象部位に集中させている。子どものお迎えなどがあるので、なかなかインターバルを十分に確保できないが、質を意識して行っているという。
子ども3人の子育て、仕事、トレーニングとの両立
「中学生、小学生、5歳の3人の子どもがいる中で、学校行事や仕事と家事の両立、その中でトレーニング時間を確保することが大変でした」と語る小松選手。ご主人と協力したことで辛いことも乗り越えられた。 「仕事はスタジオインストラクターのため、レッスンの練習も勉強もあり、睡眠時間や肉体的にも息つく暇もなく毎日ギリギリでしたが、主人がとても協力的で子どものこと、家事、掃除、買い物など全て分担をしてくれているので助かっています。大会前の減量食も胸肉などのストックを作ってくれたり同じものを食べてくれたり辛いディプリート(※)も一緒に乗り越えてくれたりと主人の優しさや協力があってこそ成り立っていると思っています」(※)筋肉、肝臓に貯蔵されているグリコーゲン(炭水化物)を一度枯渇させて、枯渇後に炭水化物を一定量入れることで筋肉がより大きく見えるようになること。 そんな小松選手の週間スケジュールは、自営でのスタジオレッスン(ヨガ、ピラティス、キックボクシングなど)を週2~3日、会員様や大会出場をするスタッフなどに刺激をいただくためにスポーツクラブでもパートとして週3~4日働いていて、日曜日以外毎日勤務している。 「勤務時間は朝から15時くらいまでです。その後、トレーニングをして保育所へお迎えに行き、買い物や夕飯作りというルーティンです。主人がいる日は仕事終わりに身体を休ませてから夜にトレーニングに行くことが多いです」