「無課金おじさん」への第一歩!? 射撃競技の新施設、兵庫・三木に誕生 若手狩猟者の育成へ
今夏に開催されたパリ五輪では「射撃 混合10mエアピストル」で銀メダルに輝いたトルコのユスフ・ディケチ選手の姿が、『無課金おじさん』として話題に。そんなトピックもあって、いま注目を集めている射撃競技ですが、体験できる施設が、このたび兵庫県三木市にオープンしました。施設が作られた背景や概要について、場長の藤本恵一朗さんに話を聞きました。 【写真】兵庫県立総合射撃場のようすより 今年6月、三木市にオープンした「兵庫県立総合射撃場(ハンターズフィールド三木)」。誕生した経緯について、藤本さんは次のように明かします。 「県では農作物や森林に被害を与える野生鳥獣たちへの対策に関して、独自に動いていましたが、10年ほど状況が横ばいでした。その理由としては、猟友会の高齢化や若手狩猟者の育成が遅れていることが挙げられます。当施設は、捕獲技術を総合的に学ぶことができ、狩猟者を確保するための拠点として設立されました」 射撃場内の広大な敷地では、「クレー射撃(トラップ・スキート)」「ライフル・スラッグ射撃」「エアライフル・エアピストル射撃」「ビームライフル・ビームピストル射撃」を体験することができるそうです。 また、施設の一角にある「わなフィールド」では、県が所有する山を開放して、罠の仕掛け方から、けもの道の見分け方まで、学ぶことができます。 特に人気がある棟は「クレー射場」。その理由について、藤本さんは「トラップとスキートが併設してあるのは、県内でここだけということと、最新の機械を導入しているので国際ルール、国内ルールどちらでも楽しむことができるということですかね」とコメント。 小学生には、免許なしでも楽しむことができるビームライフルやビームピストルが人気で、7~8月は、夏休みということもあり、家族連れでの来場者が多かったそうです。 今後の施設運営について、「狩猟者確保のための情報を発信するために、講習会や体験会を様々なバリエーションを実施したい」と、藤本さん。「猪肉や鹿肉などのジビエブームもありますので、処理加工室を活用して動物の捕獲から一連の流れを学べるようにしたい。興味を持っていただき、担い手の獲得につなげていければ」と述べていました。 兵庫県立総合射撃場の営業時間は、4月~9月が午前9時30分~午後5時、10月~翌年3月が午前9時30分~午後4時。定休日は月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)と12月29日~1月3日の年末年始期間となっています。各種目の利用可能日や料金など詳細は、公式サイトに掲載されています。 ※ラジオ関西『Clip』2024年9月18日放送回「トコトン兵庫!」より
ラジオ関西