【パリ五輪2024】エンビード不在で8強進出を決めたアメリカの第2戦注目ポイント
最も強力なアメリカのラインナップが見つかったのか
第3クォーターで南スーダンに3点を上回られたアメリカのカーHCは、レブロン・ジェームズ、ステフィン・カリー、デイビス、デビン・ブッカー、ケビン・デュラントの5人で第4Qに臨んだ。 彼らの名前を順番に読むだけでも、息をのむのではないだろうか。 デュラントがふくらはぎのケガで大会前の強化試合5試合を欠場したこともあり、このメンバーが一緒にプレイするところを見ることはできていなかった。だが、このラインナップが金メダルを目指す上で重要となるかもしれない。 完ぺきなグループではない。デイビスは素晴らしいディフェンダーだ。しかし、そのカテゴリーに含められるのは彼しかいない。しかし、部分的な起用でしかないにしても、この5人が組めば、ほぼすべての守備を崩すことができるだろう。 デュラントとカリーを同時に相手にしなければいけないことが守備にどう影響するかは、彼らがゴールデンステイト・ウォリアーズで一緒だったころに目にしてきたはずだ。さらに、ブッカーが相手の守備をさらに広げられる。ジェームズのオープンなチームメイトを見つけ、ギャップを突く力も加わる。 第4Q開始時点、アメリカは73-57でリードしていた。デュラントとカリーがコートを離れた時は、87-70だった。 つまり、クインテットとして支配したわけではない。だが、繰り返しておく。彼らが一緒だったのは限られていたのだ。 8月3日(同4日)に行われるプエルトリコとのグループフェーズ最終戦は、あまり意味のないものとなった。その試合でこのユニットをもっと見る機会があれば良いが…。
デビン・ブッカーがスターターの座を手にしたのは守備が理由?
フェニックス・サンズに加入して以降、ブッカーはNBAでも有数の危険なシューターとしてスターダムにのし上がった。 7シーズン連続で平均24.9得点超をあげており、8シーズン連続で110本超の3ポイントショットを沈めてきた。 しかし、南スーダン戦でのブッカーに託された主な役割は、ルイビル大学の元スター選手で、ロンドンでの強化試合でアメリカが1点差で辛勝した強化試合でもトリプルダブルを達成していたポイントガードのカーリック・ジョーンズを守ることだった。 ジョーンズは18得点をあげたが、そのために19本のFG試投を必要とした。38分間のプレイでターンオーバーも4つあった。 ブッカーは最初からサイズで上回ることを生かし、ジョーンズを封じた。彼の奮闘が最も明らかだったのは、14点リードで迎えた残り7分3秒。スクリーンをかわし、ジョーンズのドライブを封じた場面だ。 その報いに、ブッカーはデュラントのスティールからの速攻でバウンスパスを受け、レイアップを決めて3点プレイを完成させた。この日のブッカーは22分間のプレイで10得点、6アシストを記録し、プラスマイナスは+9だった。
Mike DeCourcy、坂東実藍 Miran Bando