「勝利の神」ご利益、オリジナル手拭い 村山・熊野居合両神社で販売へ
「勝利の神」として知られる村山市の熊野居合両神社(奥山高由宮司)が、日本刀をあしらったオリジナル手拭いを製作した。同神社は同市出身の居合道の始祖・林崎甚助重信を祭っており、インバウンド(訪日客)の人気も高い。手拭いは外国人を含む参拝者からの要望を受けて作り、初詣などで販売する。 居合道は戦国時代、重信が暗殺された父のあだ討ちをするために地元の神社で剣術の修行を重ね、林崎明神(熊野明神)から極意を授かり誕生したとされる。重信は死後、居合明神として熊野明神に合祀(ごうし)された。近年は勝利の神として広まりつつあり、剣道や野球などの大会前に祈願する団体が増えたという。 手拭いは紫地に、白い文字で、市内で書道教室を開く笹原美楓(びふう)さんが「勝利の神」と揮毫(きごう)し、日本刀のイラストも描かれている。奥山宮司は「神社のカラーである高貴な紫色を使った。外国人に人気の手拭いを通じ、居合道を知ってほしい」と話した。同神社で祈禱(きとう)し、販売価格は1500円。
また、同神社では毎月第3土曜日に悪運を断ち、良縁につなげる「悪運斬り抜刀」も行っている。来年は1月18日から。問い合わせは同市観光物産館0237(53)1351。