内堀知事が福島第一原発視察 燃料デブリつかむ作業は30日着手へ 東京電力
テレビユー福島
福島県の内堀知事が29日、福島第一原発を視察し、東京電力に対して廃炉対策にしっかりと着実に取り組むよう求めました。 およそ1年ぶりに福島第一原発を訪れた内堀知事。視察を前に、知事は東京電力に対し、去年10月以降、作業員の身体汚染や、2号機で燃料デブリの試験的な取り出し作業が2度にわたって中断するなどトラブルが相次いでいることに触れ、廃炉対策にしっかりと着実に取り組むよう求めました。 これに対し、東京電力の小早川社長は「知事からの指摘を重く受け止め、私が先頭に立って廃炉作業を着実に進めていきます」と述べました。 その後、知事は28日に再開したばかりの燃料デブリの試験的な取り出しに向けた作業が行われている遠隔操作室を視察し、進捗状況などを確認しました。 内堀知事「ロボットアームが3回にわたって作業が延期され、テレスコ式装置による作業も2度中断した。やはり高線量下における廃炉作業の困難さというものを実感している。復興の大前提が東電の原発の廃炉対策が完遂することでありますので、その完遂を期待して見守っていきたいと思う」 こうした中、東電は29日午後開いた会見の中で、30日、燃料デブリをつかみ取る作業を始めると明らかにしました。
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