大谷翔平のMVP争いに新たなライバル?!MLB公式サイトが推すのは地区優勝を争う同地区球団のキーマン
最大のライバルとなるのか。 MLB公式サイトは9日、「今の球界で興味深い5つの物語」と題した特集を掲載した。ホワイトソックスの低迷や、ブレーブスとガーディアンズの失速など、終盤戦にさしかかるメジャーリーグシーンの見どころをまとめたものだが、その中の一つがナ・リーグのMVP争い。大本命としてトップを走るドジャース・大谷翔平の対抗馬として、同サイトが挙げたのがダイヤモンドバックスのケテル・マルテの存在だった。 【動画】高々と舞い上がった打球は左中間席へ!大谷翔平が34号ソロを放つシーン マルテは現地7日までの15試合で、10本塁打をマーク。ナ・リーグ西地区3位のダイヤモンドバックスは直近10試合を8勝2敗としており、8日現在で首位のドジャースに3.5ゲーム差と猛追をみせている。その原動力としてチームを引っ張っているのが、1番打者のマルテだ。 同サイトはMVP投票で最も参考にされる指標WAR(Wins Above Replacement)での比較を行った。平均的なレベルの選手と比較してチームの勝利にどれほど貢献したのかを表す指標で、データサイト「FanGraphs」算出のWARを採用。リーグトップが大谷の「5.7」で、次いでレッズのエリー・デラクルスが「5.6」。マルテは「5.3」で2人に続く3位につけているという。 「彼は翔平をつかまえることができるのか?もし彼が翔平に追いつき、ダイヤモンドバックスがドジャースをとらえるか、少なくともそこに近づいたらどうなるだろうか?」 MLB公式サイトはそう投げかけた。マルテが過去にMVP投票で票を入れられたのは、4位に終わった2019年の一度だけ。「しかし、それは変わろうとしている。彼がいるから、ダイヤモンドバックスはワールドシリーズに進出した昨年よりも良くなっているし、彼は今、ピークを迎えようとしている」と急成長ぶりを指摘した。 今季は8日現在で111試合に出場して打率.295、29本塁打、80打点。6盗塁を決めている。OPSは.919とハイレベル。また二塁でのハイレベルな守備も、DH専念が迫られる大谷とは大きな違いを生むポイントだ。守備での貢献度が、大谷と違って大きく加味される。 しかしそのマルテにアクシデントが勃発した。日本時間11日に行われたフィリーズ戦で守備の際に左足首を負傷、途中交代となった。試合では初回に30号ソロをマークしていただけに、今後への影響が心配される。 同地区のドジャースとダイヤモンドバックスは、8月30日~9月2日に4連戦の直接対決を残す。そこまでマルテが現在の調子を維持していれば、MVP対決と注目を集めるとも見られていた。地区優勝争いの行方と同時に、個人タイトルの行方も引き続き注目となりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]