五輪会場見直し問題で「4者協議」(全文2完)削減分でアスリート強化資金に
アリーナの結論をクリスマスまで延期、それまでに何をやるのか?
森:ちょっと私からいいでしょうか。関連をして。ミスターコーツ。小池さんね、今日の時点でこの有明と横浜が結論出せないっていうことですよね。そういうことでしょう。今の時点で出さない。で、もう少し研究するのか調査するのか、クリスマスまで待ってください〓****00:40:48〓、そういうご意向ですから、コーツさんもそれでいいし、われわれもそれに従いますよ。クリスマスまでにまずは何をおやりになるんですか。 小池:先ほど、武藤事務総長がおっしゃいました、いろんな動線の話などもございました。今回、テクニカルグループの方々にも見ていただいたところでございまして、ご覧になった方々によって感想は違うようでございますが、そこはもう少し精査をするということでございます。 そしてまた一方で、有明アリーナについてもいろいろと競技団体の方々からの、コミットするというお話、いただいております。そして、はっきり申し上げて、今のところの404億円っていうのは、ほかの類似の会場から見ましてもずいぶん高いんですね。そういったこともむしろ今度は建築の観点から見直すということで、ちょうどそれはクリスマスごろ、つまりあと1カ月弱で答えは出せるのではないか、そういう算段であります。 森:私は、大事なことは東京都がやるオリンピックですね。それをよその県に、よその市にやってくださいってお願いをする。これ、私もやったんですよ、実は、いくつもね。やりました。ですから、それを横浜にするっていうことは、横浜が合意をしてるんですか。それが一番大事なんじゃないでしょうか。ついでに言えば、僕の知りうる情報では、横浜のほうが迷惑をしていると聞いてます。それはなぜかっていうと、野球の追加種目がありました。これはこれからローザンヌで正式に決定をしていただきますが、内々に横浜でこの大会をやるということは、いろんな事情を勘案いたしまして、一応内定をいたしております。あとはIOCで決めていただくだけですけども。これでもう、横浜市は手いっぱいなんですね。 ですから、私は横浜が急にバレーボールやってくださいっていうんで、おそらく林市長はじめ皆さんは、え? っていうお気持ちなんじゃないかなというふうに私は見てるんですよ。一番先に、やっぱりそこと合意をうることが大事なんだろうというふうに思います。コーツさんの配慮で、事前キャンプに長沼がなったことはとても良かったと思いますが、僕らも2年かけて長沼も何回も調査してきたんです。お金のことも何もかも、みんなやってきたんです。理由は言いません、いろいろとありましたから。しかし、結果として長沼に僕らは結論を出さなかった。 で、諦めていた知事が、小池さんがおっしゃったのか、(※判別できず)さんがおっしゃったのかは知りませんが、知事が慌てて私のところに電話かかってきましたよ。やっていいんですか、私たちがというような話でしたよ。同じようなことが埼玉の知事からもあって、われわれは十分に埼玉に3つの会場を、協議をいただいてるんでこれで十分だと思っていたのに、これをやれって言うんですかっていうんで、実は自分はやりたくないんだと。しかし、何か知事が断ったって言われた情報が流れたんで、ボート協会の関係者からえらく叱られたと。だから、どうせ駄目なことは分かってます。なぜか。あの湖は、彩湖は国交省のものであって、だいたい梅雨時に、一番大事なときに水をある程度ためておかなきゃならん。そういう非常時のものだから、そういうふうに使えないことは分かりきってることだから、私はお断りをします。そう言っておりましたが、これも知事さんはびっくりしてた。 今度の神奈川のやつも横浜も、やっぱり降って湧いたように急にそういうふうに持ってこられる。僕らもいろいろあっちやこっちや、お願いしましたよ。しかし、それなりに理由がきちんとあって、お願いをして、合意を得て、アスリートの皆さん、NFの皆さん、IFの皆さん、それから関係の地域、皆さんと合意を、みんな取り付けてからIOCに相談に行ったということをやってきましたんでね、クリスマスに延ばして、まず横浜市のご了解をきちんと取って、そして横浜市だけでなくて、横浜の関連の方々が喜んでそれを迎えてくださるというような、その体制までがあと1カ月ほどでなるんでしょうか。取れますか。 小池:ありがとうございます。先ほど、埼玉の例は、こちらは彩湖の件については位置付けはよく分かっておりましたので、知事からのご要請ということには受け止めさせていただいたという立場でございます。 横浜について申し上げますと、この横浜アリーナの可能性について、客観的に調査をし、そしてこの可能性について非常に大であるということでございました。また、横浜市のほうにもサウンドさせていただいたところで、お決めいただいたらぜひやりたいというような言葉をいただいておりました。ただ、いろいろと立場がございますというお話もございまして、そういったことからも、これからクリスマスまでに横浜のほうに問い掛けをしていくということを続けていきたいと思っております。 森:くどいようですが、横浜はオッケーをしてくれると、受け入れてくれるというふうに知事は判断しておられるということですね。 小池:そのことを期待いたしております。