マディソン下げた采配的中に称賛集まる スパーズ指揮官「サールの走力が助けてくれると…」
トッテナムを率いるアンジェ・ポステコグルー監督の采配に称賛の声が集まっている。 トッテナムは19日のプレミアリーグ第8節でウェストハムと対戦。19分に先制を許した後、36分にジェームズ・マディソンのアシストからデヤン・クルゼフスキが試合を振り出しに戻し、1-1で折り返す。すると、ポステコグルー監督はハーフタイムでマディソンに代えてパペ・マタル・サールを投入。中盤での強度を高めた“スパーズ”はカウンターの鋭さを増し、52分から60分にかけて3点を奪って4-1で逆転勝利した。 【ハイライト】トッテナム 4-1 ウェストハム 攻撃のタクトを振るうマディソンを前半だけで下げる決断を下したポステコグルー監督は試合後、「私はただ、パペの走力が後半の私たちを助けてくれると感じただけだ。彼ら(ウェストハム)は前半からハードワークをしていたし、彼(サール)は私たちに本当のエネルギーをもたらしてくれると考えた。彼は本当によくやってくれたと思うし、私たちが前に出たいと思うたびに脅威を与え、私たちのサッカーに正確性をもたらしてくれた」とコメント。サールの働きが試合の流れを引き寄せる鍵となったことを認めた。 『TNTスポーツ』でコメンテーターを務める元トッテナムのピーター・クラウチ氏は、「(交代策が)大きな決断だった」とポステコグルー監督の采配に賛辞を送った。「マディソンが素晴らしい選手なのは、みんなご存知の通り。だけど、前半のバランスはあんまり良くなかったかな。(イヴ・)ビスマとサールがいて、その前にクルゼフスキとマディソンのどちらかがいた方がいいと思う。彼ら全員を出すのは難しいね」 同じく元スパーズのレズ・ファーディナンド氏も「(サール投入で)クルゼフスキがより前に出れるようになった。ウェストハムの守りは深く、トッテナムはボールを十分に素早く動かせず、十分な裏抜けができなかった。トッテナムはその交代で少し形を変えただけで、どんどん背後を取れるようになったと思う。監督がやったことは称賛に値する。トッテナムのプレーぶりを変えたのだからね」と、後半のトッテナムを評価した。 また、大手メディア『アスレティック』も指揮官の修正力に言及。「マディソンは必ずしも悪いプレーをしていたわけではないが、サールはよりフィジカルなプレーを提供し、中盤のダイナミズムを一変させた。このギャンブルは完璧に機能し、ウェストハムを引き裂いた。ポステコグルーはチームの弱点を見つけ出し、それを修正した。そしてマディソンは、それがチームのためになったと認めるに違いない」と、司令塔を下げる判断が試合のターニングポイントになったと指摘した。
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