FRB、次回会合で0.25%利下げ実施の公算大 労働市場減速で
[29日 ロイター] - 9月の雇用動態調査(JOLTS)で求人件数が約3年半ぶりの低水準を記録したことを受け、市場では来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での25ベーシスポイント(bp)利下げが確実視されている。 米労働省が発表した9月のJOLTSは、求人件数が41万8000件減の744万3000件と、2021年1月以来の低水準となった。 この内容は、FRBが年内残り2回の各会合で利下げに動くとの見方を裏付けるものと受け止められた。 ジップリクルーターのチーフエコノミスト、ジュリア・ポラック氏は「全体的にこの数字は、足元の堅調な雇用データに過剰反応することなく、FRBが来週の会合で利下げ路線から早期に逸脱しないよう警告するものになる」と述べた。 米労働省が今月初めに発表した9月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比25万4000人増で予想(14万人増)を大幅に上回ったことで、FRBによる年内の大幅利下げ観測は後退していた。 次回FOMCは来週11月6─7日に開催される予定。