『スーパーマリオRPG』「ロールプレイングゲームやったことない人も♪(オッケ~!)」。いまでもこんなに楽しめるなんてビックリ!【夏のおすすめゲームレビュー】
ファミ通の編集者が2024年夏のおすすめゲームを語る連載企画。今回紹介するゲームは、スーパーファミコン用ソフトがNintendo Switch向けにていねいに移植・リメイクされた『スーパーマリオRPG』です。 ※本企画は、週刊ファミ通2024年6月20日号(No.1852/2024年6月6日発売)の特集“編集者38人それぞれが選ぶいまオススメしたい38のゲーム”をWeb用に調整したものです。 さとるりのおすすめゲーム 『スーパーマリオRPG』 対応ハード:Nintendo Switch発売日:2023年11月17日メーカー:任天堂価格:6578円[税込](ダウンロード版は6500円[税込])『スーパーマリオRPG』公式サイト 【こんなところがおすすめ】: 大人も子どもも初心者も玄人も楽しめるRPG世界設定やキャラクターがかわいくて魅力的 普遍的なおもしろさってこういうこと 小学生当時、私は女子校の附属に通っていていました。当然、まわりには女子が多く、わりと閉鎖的な学園だったので、世間で有名なゲームでもリアルで流行を実感できたことってほとんどなかったのですが、『スーパーマリオRPG』だけは別。 CMの歌はいまだに歌えるほど流行ったし、スーパーマリオRPGごっこもしました。基本的にゲームはひとりでやるものだった私にとって、唯一友だちとリアルタイムで情報を交換しながら進めた思い出の詰まったゲームです。 でも、それもいまは昔。 今回リメイクが出ることになってうれしい反面「当時は小学生だったから楽しかったけど、いまやってもおもしろくないのかも」なんて懐疑的な気持ちでプレイを始めたのですが、いい意味で裏切られました。たしかに難度でいえば簡単なんですけど、おもしろさって色あせない! 「ロールプレイングゲームやったことない人も♪(オッケ~!)」と当時のCMでは歌っていましたが、まさにこの歌、本作の特徴をよく表していると思います。 バトルも育成もシンプルなのに、RPGならではの試行錯誤しながら攻略していくおもしろさを味わえます。テキスト量はさほど多くはないのでストーリーもさくさく進められるのに、大人でもクスッと笑えたり、涙が滲んだりするようなエピソードが散りばめられています。 そして何より、かわいい。 絵本のような世界もかわいいし、キャラクターもぬいぐるみみたいでかわいいんです。 グラフィック面はリメイクでさらに魅力が増しましたが、デザインだけでなく動きも魅力的なんですよね。27年前のゲームなのに古さを感じないのは、当時からセリフよりも動きでキャラクターを表現しているからなのかな、と思ったり。味方のキャラクターはもちろん、敵も憎めないやつばかりだし、モブキャラクターさえもとても魅力的。 まったく詰まることなくさくさくプレイできるのに、満足感がすごいゲームでした。小学校のときに楽しんだゲームがいまでもこんなに楽しめるなんて自分でもちょっとビックリ(笑)。昔やった人もそうじゃない人も、ぜひ令和のいまこそオススメしたいゲームです。お子さんがいる方はお子さんといっしょに遊ぶのもよさそう!