『伝統的酒造り』が無形文化遺産に 蔵元らがくまもと県産酒で乾杯【熊本】
テレビ熊本
5日未明、日本の『伝統的酒造り』がユネスコの無形文化遺産に登録されました。 県内でも決定の瞬間を見守っていた日本酒や球磨焼酎の蔵元らが乾杯をして登録を祝い、喜びを分かち合いました。 【高橋酒造 熊本営業所 那須 良所長】 「最高の名誉。海外にどう発信していくか、そのキーワードになる」 『伝統的酒造り』は杜氏や蔵人などが『こうじ菌』を用い、日本各地の気候風土に合わせて経験に基づき築き上げてきた伝統的な酒造りの技術で、日本酒や焼酎、泡盛などの製造に受け継がれてきました。 【有田和令記者】 「時刻は午前3時半前です。こちらでは日本酒や球磨焼酎の蔵元の関係者が集まり、 ライブ配信を見ながら登録決定の瞬間を待っています」 南米のパラグアイで開かれているユネスコの政府間委員会は、5日午前4時前、日本の『伝統的酒造り』を無形文化遺産に正式に登録することを決めました。 熊本市中央区の熊本県酒造会館では、決定の瞬間を見守っていた日本酒や球磨焼酎の蔵元らが県産酒で乾杯をして登録を祝いました。 【球磨焼酎酒造組合理事 林酒造場・林 泰広 杜氏】 「『こうじ菌』による酒造りを認めてもらったことが率直にうれしい」 また、球磨焼酎大使を務める木村知事も公舎からリモートで参加し、喜びを分かち合いました。 【木村知事】 「熊本には『熊本酵母』による日本酒の吟醸造りと500年の歴史を持つ球磨焼酎。 素晴らしいお酒の歴史がある。これからも県産酒をどんどん飲んでいきましょう。 おめでとうございます」 その後、関係者は『熊本酵母』の生みの親で「酒の神様」と呼ばれる野白 金一氏の銅像の前で記念撮影を行い、無形文化遺産への登録を報告しました。 【熊本県酒造組合連合会 本田 雅晴会長】 「今まで以上に誇り持って製造に携わっていきたいし、次の世代、若い人、海外にも 和酒の素晴らしさを広めていければと思っている」
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