立教戦の苦戦を糧にスコア、内容とも圧倒したい筑波。青山学院は前へ出る防御で勝負
大事なことは、実際のゲームの中でどうスコアするか、どうリズムを作っていくか。 状況に適応し、スマートに戦うことをやっていかないとした。
青山学院戦では、立教大戦のメンバー23人は変わらないが、前戦では先発したSH井上達木がベンチスタートとなり、21番だった高橋佑太朗が先発へ。WTB中野主将が23番のジャージーを着て、23番だった大畑亮太が11番に入った。 ゲームキャプテンはCTB堀日向太。それぞれが1週間前と同じ轍を踏まぬマインドで戦いに挑む。
対する青山学院は、前戦の帝京大戦に5-40と敗れるも、前半は5-14と健闘した。 抗える時間をもっと長くして、勝負を終盤に持ち込みたいところだ。
今季のスローガンを「徹底」としている。上位校のように、豊富な才能に恵まれたチームではない。CTB河村凌馬主将はシーズン前、「一体感を持って戦いたい」と話した。 やるべきことを80分間徹底して勝利を引き寄せるイメージだ。
健闘した帝京大戦の前半は、前へ出るディフェンスを貫いて赤いジャージーを必死に止めた。 そしてボールを手にすれば、SO青沼駿昌が積極的にボールをワイドに動かした。 意思統一された攻守があったから戦えた時間が長かった。
奪ったトライも、サイドチェンジからショートパントを蹴り、自らそのボールを手にした青沼の動きに周囲が反応したから生まれた。 特に後半、前半は奮闘していたスクラムが圧力を受けてしまい思うようなスタイルを出せなくなったが、セットプレーで互角に戦えれば果敢に戦える時間も長くなるだろう。
FL八尋祥吾のしつこく、激しいタックルは、どんな試合でもかわらない。 小柄な7番の動きを追い続けて見ても楽しい。
田村一博