中央Tから登場の履正社が大勝発進!高津は勇敢に挑むもゴールは遠く
5月19日、令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選の中央トーナメント1回戦がJグリーン堺で行われ、履正社が高津を8-0で下した。 【フォトギャラリー】履正社vs高津 リーグ戦では開幕以来勝利から遠ざかっている履正社。波に乗り切れていない中、このインターハイ予選で浮上のきっかけを掴みたいところ。 1次予選2回戦から3試合を勝ち進んできた高津はリーグ戦では府4部に所属。プリンス関西1部の履正社は5カテゴリー上の格上だが、自分たちの力を試すべく、高津イレブンは思いっきりぶつかっていった。 キックオフ直後こそ、高津が勢いを見せたが、すぐにペースを掴んだ履正社がゴールラッシュを始める。5分、DFラインの裏へラフに入れた浮き球を、FW9兼原然(3年)が競り合ってキープすると、そのまま右足でゴールネットに突き刺した。幸先よく先制した履正社は19分にMF20玉山煌稀(2年)のクロスがOGに繋がり追加点。23分には兼原がPKで、25分には玉山のシュートをGKが弾いたところを兼原が押し込み4点目。兼原は早くもハットトリックを達成した。 それでもまだまだ止まらない履正社。33分には抜け出した玉山が流し込み、直後にはFW11井上太智(3年)が左足で6得点目をマーク。6-0とリードを広げ前半で試合を決めた。 履正社は後半に入っても玉山が左サイドでキレキレの突破をみせる。48分には左から切り込んで狙い澄ましたコントロールショットをねじ込むと、57分に兼原のゴールをお膳立て。8-0とさらにリードを広げた。 大量失点をくらった高津。しかし、格上を相手に最後まで怯んだ姿は見せない。失点のほとんどがノーチャンスだったGK1髙橋誇生(3年)は際どいシュートにファインセーブを連発。球際でファイトを続けた高津イレブンは、勇敢にパスサッカーにチャレンジした。試合終盤には、相手のCKを拾って高速カウンターを仕掛け、結果的にこれはオフサイドとなってしまったが、ゴールを目指す姿勢は最後まで崩さず見せ場を作った。 終盤、意地を見せた高津に対し、履正社もこれ以上の加点はできず。結局スコアは変わらず、8-0のまま履正社が勝利した。初戦を突破した履正社は、玉山の活躍によって高校選抜の10番MF木村有磨(3年)の温存に成功。さらに4ゴールを決めた背番号9にも弾みがつきそうだ。 履正社は26日に行われる中央トーナメント2回戦でアサンプションと対戦する。 (文・写真=会田健司)