神戸・吉田監督 天皇杯史上3人目となる選手&監督“ダブル優勝”を狙う
第104回天皇杯決勝は23日に国立競技場で行われ、神戸とG大阪が頂点を争う。71大会ぶりとなる関西勢決勝に向け、22日は両チームが非公開で最終調整した。神戸の吉田孝行監督(47)は天皇杯史上3人目となる選手&監督での“ダブル優勝”を狙う。 「選手としても指導者としてもタイトルを獲るのはうれしい。ただ今、何かを意識することはない。目の前の試合に勝つだけ」。横浜フリューゲルスでプレーしていた1998年度大会で優勝。その試合を最後にクラブが消滅してしまう中での決勝弾は、伝説として語り継がれる。立場を変えて臨む今、過去に目を向けるつもりはない。未来へ、今季リーグ戦で一度も勝てなかったG大阪に勝利することだけを見据える。 天皇杯はクラブ初タイトルとなった思い入れの強い大会。そこから強者への道を歩み出した。「いつもと違うことをやる必要はない。いつも通りやって最後に優勝で終われれば」。19年度大会以来2度目の優勝は譲れない。 (飯間 健)