転職先で歓迎会を開いてもらいましたが、お酒に強くないので「ウーロン茶」を飲んでいました。上司に「男なのに酒も飲めないなんて」と言われましたが、これってアルハラですよね?
昨今はハラスメントに対する職場の対策も強化されてきていますが、いまだにさまざまなハラスメントに悩む人は存在します。中には、新入社員で歓迎会を開いてもらった際に、上司や先輩からアルハラを受けたことがある人もいるかもしれません。 アルハラは、パワハラやセクハラほど世間に浸透している言葉ではないと考えられます。いまいちよく分からないという人もいるでしょう。 本記事ではアルハラの事例や危険性、アルハラを受けないための対策について解説します。 ▼毎日「8時50分」から朝礼が! 定時は9時だけど「残業代」は請求できる?「義務」か判断するポイントとは?
アルハラとは
アルハラとは「アルコール・ハラスメント」の略で、飲み会など飲酒を伴う場面で行われる、飲酒に関連した迷惑行為や嫌がらせのことです。 アルハラについては、加害者が自身の行為や言動はハラスメントに当たるとの認識に欠けていることが少なくありません。加害者からすると、「お酒を飲むことでお互い普段言えないことを口にできている」「コミュニケーションを深めるためにお酒は必須だ」と考えることもあります。 アルハラが起こるのはお酒の場が多く、普段は自制がきくのに、酔っていて正常な判断ができなかったという場合もあるでしょう。
アルハラに該当する事例
ここまで紹介したように、加害者は意図しない形でアルハラをしている可能性があります。とはいえ、アルハラも他のハラスメントと同様に許されるものではありません。 それでは、具体的にどのような事例がアルハラに該当するのでしょうか。アルハラに当たる事例としては次のようなものがあります。 (1)用意したビールなどのアルコールを一気に飲むように強要する (2)飲めない人をしつこく飲み会に誘い、断ると仕事上の嫌がらせをする (3)酔ったうえで直接体に触れる、異性関係について無理やり聞く (4)「お酒が飲めないとかっこ悪い」などと、お酒を飲まざるを得ない空気を作る なお、(3)についてはアルハラだけなく、セクハラにも該当します。また、(4)についても、例えば「男のくせに~」などという言動や意図が含まれていると、こちらもセクハラにも該当します。