フェルスタッペン「史上最強マシンをモンスターにしてしまった」 混乱するレッドブルに喝!「優勝は難しい。クルマ全体をひっくり返せ」
チャンピオンシップリーダーのマックス・フェルスタッペンは、イタリアGPで予選7位から決勝6位にとどまった。2024年の車両性能が徐々に低下する中で、3度の世界チャンピオンであるフェルスタッペンの発言も次第に懸念を示すようになっている。 ●【2024F1第16戦イタリアGP】決勝レース・全セッションの結果 ■フェルスタッペンの不満 「クルマに何も変えなければ、今後シーズン終了まで全てが悪化するだろう」とフェルスタッペンは語っている。26歳のフェルスタッペンは、単なるハンドリングやペースの問題ではないと指摘している。 「戦略が全く良くなく、ピットストップも最悪だった。レースの大半をパワーを抑えて走らなければならなかったのは、問題があったからだ。実際、レース全体がうまくいかなかった。今週末はずっとね」とレース後に『Viaplay』に対して率直に語った。 フェルスタッペンは、エンジニアの注意不足に対しても厳しい意見を述べている。「ランド(ノリス)と戦っているときにバッテリーがほぼ空だった。ある設定に切り替えなければならず、『戻していいか?』と聞いたら、『ああ、戻していいよ』と言われた。僕は『なんだそれ?データは常に把握しているはずだろ?僕は彼らに尋ねる必要はなかったんだ」と疑問を呈している。 「僕たちは誰もいない場所にいたけど、トップの状況を把握していなければならない。さもなければ、家にいる方がましだよ」とフェルスタッペンは主張した。 ■チームマネジメントへ言うべきことはたくさんある チームのマネジメントに問題提起するつもりかどうかを尋ねられた際に「言わなければならないことがたくさんある」と語り、2024年の残りのレースで何勝できるか尋ねられると、「現状では1勝も難しい」と答えた。 フェルスタッペンは、レッドブルのリーダーシップの混乱やエイドリアン・ニューウェイの離脱の影響を軽視しているが、当惑していることは認めている。 「昨年は史上最強のクルマを手に入れていたのに、それをひと言で言えばモンスターに変えてしまった」 「あれほど圧倒的なクルマが、6~8ヶ月で走りにくいクルマに変わってしまったのはとても奇妙だ」 「現状では、どこに行っても悪い結果になるだろう。現時点では、両方の選手権で優勝するのは非現実的だよ」 フェルスタッペンにとって明るい材料があるとすれば、マクラーレンが明確なナンバーワンを決めていないことだ。もしマクラーレンがチームオーダーを出して、オスカー・ピアストリを下げてノリスを前に出すようにしていたら、フェルスタッペンとの差は縮まっていた。 しかしフェルスタッペンは、「ある意味では、これはダメージを最小限に抑えるという点では役立つけど、選手権をそういう風に捉えたくない。今、僕はたくさんの問題について語ってきた。今度はチームがクルマに多くの変更を加える番だ。クルマ全体をひっくり返す必要がある」と述べた。