日本の平均年収は「460万円」に! 40代でこの年収は高い? 年齢別の「平均」を確認
国税庁が実施した令和5年分民間給与実態統計調査によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均年収は前年比0.4%増の460万円でした。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる? 仮に40代会社員で同じ年収だった場合、同世代と比較してこの年収は多いのでしょうか? 本記事では同調査を基に年齢別・雇用別・事業所規模別の平均年収について紹介・解説します。
平均年収460万円だが、男女の差や平均年齢は?
同調査によると、1年を通じて勤務した給与所得者の男女別の平均年収は男性569万円(前年比0.9%増)、女性316万円(前年比0.7%増)となっています。 平均年齢は男性も女性も47歳となっており、平均勤続年数は12.5年という結果でした。
年齢別の平均年収は?
同調査によると、30代後半~50代前半の平均年収は以下のようになっています。 ・35~39歳:466万円(男性平均556万円、女性平均336万円) ・40~44歳:501万円(男性平均612万円、女性平均343万円) ・45~49歳:521万円(男性平均653万円、女性平均343万円) ・50~54歳:540万円(男性平均689万円、女性平均343万円) 男性は年齢の上昇につれて、平均年収も上昇していきますが、女性は30代後半~50代前半で平均年収の差はほとんどありません。 40代で年収460万円というのは、男性であれば平均よりも約100万円少なく、女性であれば、平均よりも約100万円多い年収となります。
正規・非正規雇用の平均年収の差は?
正社員(正職員)、正社員(正職員)以外の平均給与は男女別に以下のような結果になっています。 ・男性正社員(正職員):594万円 ・女性正社員(正職員):413万円 ・男性正社員(正職員)以外:269万円 ・女性正社員(正職員)以外:169万円 正規雇用と非正規雇用の平均年収の差は大きく、男女間でも大きな差となっています。
事業所規模別の平均年収は?
同調査によると、事業所規模別の平均年収は以下のようになっています。 ・10人未満:382万円(男性476万円、女性272万円) ・10~29人:421万円(男性518万円、女性293万円) ・30~99人:425万円(男性513万円、女性309万円) ・100~499人:447万円(男性536万円、女性326万円) ・500~999人:494万円(男性602万円、女性348万円) ・1000~4999人:527万円(男性651万円、女性349万円) ・5000人以上:521万円(男性675万円、女性316万円) 従業員の規模が大きくなるにつれて、男女ともに平均年収も上昇する傾向となっていますが、女性は男性ほど年収に差はありません。また、男性であれば事業所規模10人未満の会社でも平均年収460万円を超える年収となっています。
まとめ
平均年収といっても、年代別・性別・雇用形態別・事業規模別での平均年収もまた大きく異なります。40代で年収460万円というのは男性であれば、平均よりも少なく、女性であれば平均よりも高い年収であると言えるでしょう。 とはいえ、年収が高いかどうかはそれぞれの生活によります。平均を意識しつつ、収入を増やす、支出を減らすなど、自身の状況にあわせた対策が大切です。 出典 国税庁 令和5年分民間給与実態統計調査 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部