鹿児島市で4人はねられ死傷した事故、容疑者立ち会わせ現場検証…ブレーキとアクセル間違えた場所など確認
鹿児島市下荒田の県道交差点で11月11日に男女4人が乗用車にはねられて死傷した事故で、鹿児島県警は30日、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で逮捕したクリーニング店経営の容疑者(84)を立ち会わせ、現場検証を行った。 【写真】歩道に乗り上げ、前部が大破した車(11月11日午後6時16分、鹿児島市で)
検証は県警交通指導課や鹿児島中央署交通課など約30人が参加。容疑者の説明をもとに事故当時の車の動きを再現しながら、4人をはねて停車するまでの状況を調べた。
容疑者は「ブレーキを踏むつもりが誤ってアクセルを踏んでしまった」と供述しており、事故時にブレーキとアクセルを踏み間違えた場所などを確認したという。
事故は容疑者の乗用車が交差点を右折した際、横断歩道で女性2人(22歳と48歳)を、その後乗りあげた歩道で同県姶良市の会社員(37)と妻(32)をそれぞれはねた。会社員が死亡し、48歳の女性は現在も意識不明の重体。
鹿児島地検は11月20日に容疑者を処分保留として釈放し、任意捜査を続けている。県警は今回の検証の結果に基づき、詳しく状況を調べる。