台湾鉄道の特急、線路上の落石に衝突し脱線 けが人なし
(台北中央社)10日午後9時10分ごろ、台湾鉄路(台鉄)和平駅(東部・花蓮県)付近を走行中だった台東(同・台東県)発樹林(北部・新北市)行き特急プユマ(普悠瑪)号が、線路上の落石に衝突し、先頭車両が脱線した。乗客146人にけがはなかった。現場周辺では一時運転見合わせとなったが、11日午前6時に復旧した。 乗客は別の列車に乗り換えた。 現場は海と山に挟まれた区間で、山側には幹線道路が並行している。線路と道路の脇にはいずれも鋼鉄製の柵が設置されていたが、台鉄によると、四つの石が柵を突き破り線路上に落ちていたという。 現場は落石のリスクが高い区間ではなく、落石検知装置は設置されていなかった。台鉄は和平―和仁(花蓮県)間で制限速度を通常より遅い60キロメートルに引き下げた他、柵を強固にしたり、線路の見回りを強化したりして安全を確保するとしている。 (汪淑芬/編集:齊藤啓介)