天神地下街から書店が消える 半世紀営業の積文館書店、14日閉店
■書店のないまちが27%に 活字離れや電子書籍の普及などの影響で全国的に書店は減少しています。 日本出版インフラセンターによりますと、全国の書店数は今年3月時点で1万918店で、ここ10年で4864店、3割ほどが姿を消しています。また、出版文化産業振興財団によりますと今年3月時点で、全国1741市区町村のうち、書店が1店舗もない自治体は482市町村で、全体の27.7%に上るということです。 福岡県では60市町村のうち、19の自治体が書店ゼロで無書店率は31.7%。 11の自治体では書店が1店舗のみという状況です。 佐賀県では4つの自治体に書店がなく、無書店率は20.0%。 7つの自治体には書店が1店舗しかありません。 ■佐賀駅構内にオープンした書店は黒字 そんな中、去年12月に佐賀駅の構内にオープンした書店があります。 「佐賀之書店」。経営するのは、直木賞作家の今村翔吾さんです。 佐賀駅に書店が開設されるのは3年9か月ぶりです。 来店者はー「新刊とか出ても買いに行けなくて、ずっと困っていたので助かります」 ■経営する直木賞作家「書店には魔力がある」 開業から半年以上が経過した今も、「黒字が続いている」と今村さんは話しています。 直木賞作家 今村翔吾さん「出版の利益構造とかを見ていると、いわゆる一等地にはなかなか出店しづらい状況にあるので、どんどん郊外型になっていって。1時間車で遠い本屋さんに行こうっていうのはさすがに『う~ん』ってなるかもしれないですけど、生活動線上にあれば入ってしまうだけの魅力とか魔力みたいなものってまだ書店は持っていると思うんですよね。経済産業省が打ち出した『書店の支援』も、そういう一助になればいいなとは思っている。」 ■経済産業省は”書店振興プロジェクト” 経済産業省は今年3月、街の書店を振興するプロジェクトチームを発足させました。 齋藤大臣は会見で「街中にある書店は、多様なコンテンツに触れられる場として、地域に親しまれている」「日本人の教養を高める、一つの基盤」と話しています。
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