大阪市の松井市長「万博開催前のIR全面開業あきらめてない」
大阪市の松井市長「万博開催前のIR全面開業あきらめてない」
大阪市の松井一郎市長の定例会見が25日午後、大阪市役所で開かれた。大阪府の吉村洋文知事が24日にカジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致に関して、2020年春の事業者決定を目指す方針を明らかにした件について、松井市長は「圧倒的に非日常を感じられる、僕の想像を超えるIRにしてもらいたい」と話していた。 【ノーカット】大阪市・松井市長が定例会見(2019年4月25日)
2025年「大阪・関西万博」会場の「夢洲」で万博前の開業目指す
IRについては、自治体が公募で選んだ事業者と計画案を国に提出。国が最大で3か所のIR開業地域を認定するものとなっている。大阪府と大阪市は、2025年の「大阪・関西万博」の会場である人工島の「夢洲」(大阪市此花区)で、万博開業前の2024年開業を目指している。松井市長はこの件について「まだ(万博開催までのIR)全面開業をあきらめたわけじゃない」とした。
「できるだけ万博までにフルオープンできるように努力」
また「IR事業者の中には、ある程度リスクをとりながら具体的な独自の設計図を作って頂いているところもある。これから国の法律上の時期はあるが、政府と交渉しながらできる限り早い時期に地域指定を受け、できるだけ万博までにフルオープンできるように努力をしたい」と続けた。 報道陣からの「国の認可に向けての手ごたえは?」という質問には「そもそもIRの基本実施法も我々が先導してきた自負もある」「具体的に大阪でやりたいと手をあげてきたわけだから、それを受けて決めると思っているのではずす理由はない」と述べた。
堺市長選で気になる大阪都構想「まずは大阪府と大阪市で」
市長会見終了後には、大阪維新の会代表としての会見も行われ、堺市の竹山修身(おさみ)市長の辞職に伴い行われる同市長選(5月26日告示、6月9日投開票)に関する質問も相次いだ。 同市長選への候補者擁立については「堺市議団の具体的な候補者選定が煮詰まっているところ。きょう僕がここで個別に誰とか言う段階ではない」とした。 また「今週中にも決定か?」との質問に対しては「もう10連休になる。3月初旬からずっと選挙やってきてますから、僕も含め維新メンバーも充電期間を取りたいと思う。連休中は一旦休みという形でいきたい」と続けた。 維新の候補者が同市長選に勝利した場合、堺市も含めて「大阪都構想」をやっていくのか?という質問も飛び出した。 これに対し松井市長は「制度の見直しは、まず大阪府と大阪市でやります」と話した。しかし、新しい市長が同じ思いであれば、観光戦略など「成長戦略の一元化」を行ったり、役所の仕組みを見直し役割分担を進めていくと話していた。