大阪環状線

　2024年4月9日朝、JR大阪環状線で「乗務員が体調不良となった」ため、電車の遅れや運転取り止めが起きた。Xでは、乗務員が「転落した」との情報も流れ、駅の混雑や混乱ぶりを伝える声が相次いだ。 【画像】混雑する大阪駅ホームの様子 　JR西日本の広報担当者は、具体的な状況はわかっていないものの、「足を踏み外した」ことで負傷したと説明している。 ■「電車遅延」「御堂筋線」「乗務員の体調不良」「遅刻確定」トレンド入り 　この日は大阪メトロ御堂筋線も遅れており、Xでは「電車遅延」「御堂筋線」「乗務員の体調不良」「遅刻確定」といった関連ワードが一時トレンド入りした。JR西日本はウェブサイトで、午前6時12分頃に「京橋駅で乗務員が体調不良となったため、大和路線の列車に遅れや運転取り止めがでています」と伝えたが、Xでは乗務員の「転落」の情報が拡散された。 　午前7時台に鶴橋駅から京橋駅を利用したというXユーザーはJ-CASTニュースの取材に対して、京橋駅の改札外で救急車や消防車を目撃したと説明した。このユーザーが撮影した動画には救急車1台と消防車3台が映っているが、「あの後、すぐに2台消防車も到着していました」といい、「数分後に会社に到着してもサイレンの音が鳴っていて、どうしたのかと思っていました」と様子を伝えた。電車が止まる前だったため、駅の混雑はなかったという。

負傷した乗務員の電車に乗客はいなかった

　運行乱れの影響については、「到着駅が京橋駅だったので、大きな影響はありませんでした。出発前の鶴橋駅では、後の電車が遅れているため、『時間調整致します』とアナウンスがあり、数分遅れで出発していました」と明かす。京橋駅到着後に「乗務員の体調不良」が原因だとアナウンスを聞いたという。 　7時台に大阪駅にいたという別のXユーザーは、「環状線の内回りで大阪駅に着きましたが、外回りの方の電車が遅れており、その電車待ちの人と内回りで大阪駅に着いた人がホームに溢れている状況でした」と混雑ぶりを伝えた。 　取材に応じたJR西日本の広報担当者によると、乗務員は「足を踏み外した」といい、具体的な状況はわかっていないとした。京橋駅構内にある、通常の運行に使用されない「入出区線」での出来事だったため、乗客はいなかった。一時運転を見合わせたが、すぐに運転再開した。救急車で病院に運ばれたが、17時時点でけがの程度はわかっていないという。 　なお、運行情報で伝えられた「乗務員の体調不良」は、この足の踏み外しによるけがのことという。