まちゃまちゃ(47)「ペナルティのおふたりは恩人です」20年前『エンタの神様』ブレイク前が一番キツかったワケ
2005年に『エンタの神様』(日本テレビ)に「怒りの熱血プロレスラー“マジャコング”こと摩邪(まじゃ)」として初出演。女子プロレスラーの格好で毒を吐くマイクパーマンスで一躍注目を集めたまちゃまちゃさん。長かった下積み時代はどのような思いで過ごしていたのでしょうか。(全4回中の2回) 【画像】超貴重な成人式の着物姿から「摩邪」として毒舌漫談が人気を博した頃のモヒカン頭のまちゃまちゃさんまで(全14枚)
■ネタが出ない…新橋駅のホームで紙とペンを持ち頭を抱えて ──「エンタの神様」でブレイクするまでの下積み時代は長かったのでしょうか。
まちゃまちゃさん:エンタに初めて出演させていただいたのは、29歳の頃でした。それまでの下積み生活は大変だったけれど、エンタが決まるまでの1年くらいが一番苦しかったですね。 週に1回、テレビ局に行ってネタを見てもらい、作家さんたちと打ち合わせをするのですが、なかなかOKが出ない。一度収録したけれど、お蔵入りになったネタもありました。そのうち、いくら考えても、何にも出てこなくなっちゃって…。とはいえ、そのまま打ち合わせに行くわけにはいかないから、新橋駅のホームのベンチで、紙とペンを持ったまま頭を抱えて途方に暮れたこともありました。
── スランプに陥ってしまったのですね。 まちゃまちゃさん:キツかったですね。自分が前に進んでいるのか、後退しているのかも分からない。こんな状態で、本当に番組に出演できるんだろうかと、ずっと不安でした。 そんななか、ようやくネタの方向性が決まり、番組に出る前に、よしもとの舞台でネタを披露することになったんです。当時、よしもとの舞台は、芸人が対戦方式でネタを見せ、負けると下のランクに脱落して、次の舞台に上がれないというスタイルでした。ここで負けると振り出しに戻ってしまうから、それだけはどうしても避けたかった。
でも、これまでやってこなかった、『エンタの神様』でやっていたことに近いネタをはじめて披露したので、お客さんも少々戸惑っていて、私自身も今ひとつ調子が出ず、結局、対戦相手に負けて脱落してしまったんです。この出来事が、ものすごくショックで。