トレンティーノ戦で15得点の活躍をみせた石川。(C) Lega Pallavolo Serie A

　現地時間10月27日、バレーボールのイタリアリーグ／スーペルレーガで2024-25シーズン前半第５節が行われ、男子日本代表の石川祐希が所属するシル スーザ ヴィム・ペルージャが、イタス・トレンティーノとアウェーで対戦。セットカウント３－１（19-25、25-22、26-24、25-19）の逆転勝利で勝点３を積み上げ、首位タイへ浮上した。 【動画】石川祐希が完全復活！ トレンティーノ戦ハイライト 　ペルージャは、腰痛から復帰間近なアウトサイドヒッター（OH）石川がベンチスタート。腹筋負傷で離脱中のイタリア代表シモーネ・ジャンネッリに代わって、同国出身のフランチェスコ・ゾッペッラーリが前節に続き司令塔を務めた。ほか先発は、OHがポーランド代表カミル・セメニウクとウクライナ代表オレフ・プロツニスキー、オポジット（OP）にチュニジア代表のワシム・ベンタラ、ミドルブロッカー（MB）がアルゼンチン代表アグスティン・ロセルとイタリア代表ロベルト・ルッソ、在籍７シーズン目のベテランリベロ、元イタリア代表のマッシモ・コラチを起用した。 　トレンティーノの先発は、石川とともに古巣ミラノでクラブ初タイトル（2020-21CEVチャレンジカップ）をもたらしたセッターのイタリア代表リカルド・ズベルトリとMBのスロベニア代表ヤン・コサメルニク、イタリア代表ＯＨコンビ、アレッサンドロ・ミキエレットとダニエレ・ラヴィア、昨季にペルージャで４冠達成に主力として貢献したブラジル代表MBフラビオ・グアルベルト。OPはスーペルコッパでの足首負傷で調整中のカミル・リヒリツキ（イタリア）をベンチに留め、ガビ・ガルシア フェルナンデス（米国）を起用した。 　昨季に、国内大会の完全制覇と世界クラブ選手権で優勝を果たしたペルージャと、欧州王者のトレンティーノは今季２回目の対戦。初回のスーペルコッパ決勝では、石川の活躍が光ったペルージャが、２セットダウンの窮地から大逆転で２連覇を果たした。 　リーグ戦は、直近の第４節を終えた時点でトレンティーノがピアツェンツァと並び首位。両者と同じく無敗のペルージャは、２節のパドヴァ戦がフルセットによる白星だったため、勝点１差で２位につけていた。（勝点３：セットカウント３-０もしくは３－１の勝者、勝点２：フルセットマッチの勝者、勝点１：フルセットマッチの敗者） 　第１セット、中盤にかけてトレンティーノに４連続ブレークを許したペルージャ。17-10と苦しい展開を強いられると、アタック決定率25％と低迷したOHセメニウクをベンチへ下げる。替わってコートインした石川が、決定率80％をマークしたアタックで４得点を挙げ奮闘するも、良いリズムで攻撃を展開したトレンティーノに試合を先行された。 　第２セットは開始から石川を起用。すると、バックアタックとレフト攻撃による得点を挟んでサーブでも計２回のブレークに貢献する。リードを守って迎えた終盤、ペルージャはサーブミスが続き23-22とされたところでタイムアウト。直後の緊迫した場面で、石川がクォリティーを発揮する。相手ブロックがネットから離れていたのを瞬時に見極め、打球を吸い込ませてセットポイント。それをベンタラがエースで仕留めて試合を振り出しへ戻した。