【詳報】大型2種、大型特殊など5種類取得した元課長は停職1カ月 運転免許センターの車両と試験コースを私的に使った岡山県警幹部2人に懲戒処分
岡山県警の幹部2人が2023年度、大型免許取得のため、県運転免許センター(岡山市)の車両と試験コースを私的に使って練習を繰り返していた問題で、県警は25日、いずれも行政職員の50代男性幹部2人をそれぞれ停職1カ月と戒告の懲戒処分にしたと発表した。 関係者によると、2人は当時運転免許課に所属し、停職処分を受けたのは課長、もう一人は幹部課員だった。元課長は辞職の意向を示しているという。 県警監察課などによると、元課長は23年9月~24年1月の間、センターの車両やコースを私的に使い、部下の指導を受けながら実技訓練を30回程度行って大型2種や大型特殊など五つの運転免許を取得した。元課員は24年2月ごろ、同様の方法で大型特殊の運転免許を取得した。 5月下旬に内部通報があり、県警が調査していた。元課長は「業務に生かせると思った。極めて軽率な行為だった」、元課員は「災害などが発生したときに役立てられると思った。公私混同だった」と話しているという。 県警は同日、元課長に実技指導したなどとして、いずれも50代の技術職員と警部を所属長注意とした。 川口晃警務部長は「誠に遺憾。職員に対する倫理意識の向上に向けた指導・教養を徹底し、再発防止と県民の信頼回復に取り組みたい」とコメントした。