【ボクシング】那須川天心「型は完成した」「狙いに行くというよりは自ずとKOが出来る」「マジで意識しているのは“呼吸”」
■呼吸とは相手を読むということ
期間が半年空いたことには「試合期間が長いからどうとかは考えていなくて。長いってことはどういうことなんだろうって考え方ですね。例えば僕が拳を怪我した時は、怪我をするっていうことはどういうことだろうとか。来たものに対してどういう意味だろうといつも考えるので。だから、今回は長い期間が空いたってことは、その間にしっかり用意して準備していかないといけないですし、自分が動いているのを見られるのは試合だけなので、そこで食らわすことが出来るのかなって。見ている人が前と違うなって思ってもらえることをやるために、この期間があるのかなって。毎回毎回一緒では成長がないですし、見てくれる人に届けないといけないですし、毎日コツコツと自分の中で日々発見を見つけて。人生と一緒だと思うんですよ。飛び級は出来ないので」と、自分を磨くために与えられた期間だったと解釈しているようだ。 その中で特に力を入れて来たことを聞かれると「1個1個も多少はあるんですけれど、身体の全てを繋げるってことですね。マジで意識しているのは“呼吸”。相手を読むってことですね。自分で自分を分かっている人ってあまりいないんですよ。だから自分をしっかり理解する。どういうところに呼吸があってどういうところに無駄な動きがあって、ということを理解してやると相手の動きが見えるようになってくるんですよね。見える物体と見えない呼吸だったり間合いをしっかりと把握することによって相手の動きを見出すということをやっているので。よくパワーを付けたらどうとか言うじゃないですか。でもそういうのではなくて、精度が一番大事だと思っていて。そこを突けるように。相手がどういう風にしたら疲れるとか、どういう動きをしたら嫌だとか、そういうところをしっかり突けるような動きだったりトレーニングをずっとやっています」とする。 呼吸の仕方を変えたというよりは、相手も自分も呼吸を意識するということかと問われると「そうですね。呼吸の仕方も変えたんですが、そこは言わない方が面白いじゃないですか。聞きたかったら聞きに来てください(笑)」と答えた。 これからの練習スケジュールについては「走り込み合宿をこの期間に行ってきて、もう一度行くってなっていたんですけれど、天気が悪いので“残念ながら”(強調)行けないです。でも、1カ月前くらいから週3~4回ずっとスパーリングしていて。僕に大事なものは実戦で、ミットではバッチリ自分の型が見えて来たので実戦でどれだけ自分の動きをやるってことを意識してやっています。その内容でスパーを続けて行って、今回の試合に挑もうかなと思います」と、スパー中心に行くとする。
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