「運転手は放心状態」…横断中の女児3人がはねられ重軽傷 現場を運転して見えたものは… 静岡・焼津市 /ニュースの現場
横断歩道から5mほど離れたところにつけられた、チョークの跡。事故直後に撮影された上空からの映像を見ると、白い丸の中に、赤黒い血痕のようなものが確認できます。 はねられた女子児童3人のうち、2人は頭の骨や足の骨を折る重傷、1人は軽傷です。事故現場となったこの交差点について、近くに住む人から話を聞くことができました。 近隣住民:「車の通りは激しくて、夕方も朝も結構通るので、スピードを出して走る方もいる」 Q.事故の起きた交差点を使う子どもは多い? A.「たくさんというわけではないが、時間によってはその道を通るお子さんはいる」 Q.この交差点でこれまでに交通事故はあった? A.「私が知る限りはない。ただ、道が緩やかなカーブで見通しが悪い感じになっているので、横断歩道を渡る方がいるときは、ちょっと気を付けて走らなきゃと思っていた」
実際に走ってみると…
実際に、事故を起こした車と、同じルートを走ってみると… 伊地健治アナウンサー:「この先に事故現場があるんですが、左にカーブをしていて見通しが悪いのがわかります。ただ、横断歩道があることを示すダイヤのマークがあります。右手にはミラーもあって交差点の様子が見えるようになっています。ちょうどいま、ここが事故があった交差点です」 あらためて映像を見てみると、道が左に折れていて、遠目には、横断しようとする歩行者がいるかどうかわかりません。また、横断歩道の左側がかすれていて、見づらくなっています。 しかし、道路には横断歩道の存在を知らせる「ダイヤマーク」やカーブミラーが設置されているため、確認さえすれば、歩行者に気づくことはできるはず…
横断歩道近くの人が見えるのは10m手前
今度は、横断歩道の近くにスタッフを立たせ、どう見えるのか再現します。制限速度の40kmで、同じ道を走っていくと… 伊地健治アナウンサー:「いまちょうど人が見えました」 一瞬だったので、今度は画面を止めてみます。傘をさしたスタッフの全身をはっきりとらえられたのは、停止線の手前、およそ10mのところでした。