すきま風が吹く空き家を断熱リフォームしたら驚くほど快適な家に!「暖房をつけていないのにこの暖かさ⁉」と混乱…
古着屋「DEPT」の代表でありデザイナー、そしてアクティビストとして活動するeriさん。現在、建築家ユニットSUEP.と一緒にギャラリー兼オフィスの建物をつくるプロジェクト「Studio Utopia Tokyo」に取り組んでいます。 【写真集】断熱ってすごい…冬暖かくて夏涼しい!誰もが驚く快適エコハウス 「サステナブルなアトリエづくりのプロセスを伝えることで、これから家を建てる人たちが地球環境への負荷に配慮して、真似してくれたらいいな」というeriさんの思いから始まったこの連載。今回は、エコハウスの肝となる“断熱”について学ぶため、長野のとある住宅を訪れました。果たしてその快適さとは?
エコハウスって一体何?
eriさんが降り立ったのは、寒さの厳しい季節の長野県諏訪市。再生可能エネルギーを広める「パワーシフト・キャンペーン」がきっかけで知り合った東野唯史さん、華南子さん夫妻の自邸を訪れました。 夫妻は市内でリユースショップ「リビルディングセンタージャパン(通称リビセン)」を営んでおり、解体される空き家などから古材や古道具を引き取って、新たな価値を与えて次世代に繋いでいくべく古材の販売や活用方法の提案を行っています。 2020年に築50年ほどの空き家を購入し、「エコハウス」にリノベーションしました。エコハウスとは、断熱性能や気密性能を高め、太陽光など自然エネルギーを活用することでエネルギーの消費量を抑えた、環境に配慮した住宅のことです。 東野さんは以前、eriさんに「エコハウスがどのくらい快適なのか、実際に体験したほうがいいよ」とアドバイスしていたのだそう。エコハウスの玄関に入った途端、「え!?」と思わず声を上げるeriさん。 諏訪を訪れた日は外気温が-7℃。室内は暖房をつけていないのに、なんと室温は26.5℃です。 「きっと暖かいんだろうな、くらいには思っていたけど、この暖かさはどういうこと!? セーター1枚だけど、ちょっと暑いくらい。いつから暖房をつけてないんですか?」と少し混乱気味。「前日に薪ストーブを焚き、その温かさがずっと保たれているんですよ。それが可能なのは、しっかりと建物が断熱されているからなんです」と説明する唯史さん。