ガンダムがいなくなってる…「機動戦士ガンダム」ラストシューティング後のアイキャッチに違和感
なにこの“意味がわかると怖い話”みたいな感覚……。ガンダムの「ラストシューティング」はあまりにも有名なシーンだが、その後のアイキャッチでガンダムの姿も消えていることに気づいたファンはどれだけいただろうか。 【映像】ガンダムの”ラストシューティング”(7分12秒ごろ~) 宇宙要塞ア・バオア・クーでの最終決戦で、シャア・アズナブル(CV:池田秀一)はジオングに乗り、執拗にガンダムを追い続けていた。シャアはア・バオア・クーの影に隠れて攻撃のチャンスを狙ったが、ガンダムに発見されてしまう。アムロ・レイ(CV:古谷徹)はすぐさまビームライフルを撃ち込み、ジオングの胴体を破壊した。 これで2人の戦いにも終止符が打たれたかに思われたが、シャアはジオングの頭部を切り離すと、ガンダムに反撃。ガンダムは逆に頭部を破壊され、胴体だけになってしまった。しかし、アムロは「まだだ!たかがメインカメラをやられただけだ!」と胴体だけのガンダムで、ジオングの頭部を追った。 アムロはア・バオア・クー内部に侵入し、シャアの存在を感じ取ると、ガンダムを自動操縦に切り替えコックピットから降りた。アムロ不在のガンダムはそのまま自走し、上部が吹き抜けとなっている場所で立ち止まり、上に向かってビームライフルを放った。「ラストシューティング」と呼ばれる多くのファンに記憶される名シーンだ。 吹き抜けの上部ではジオングが待ち構えていた。ビームライフルはその頭部を撃ち抜いたものの、ガンダムも残る右腕と右脚を破壊され、相打ちとなった。ガンダムはついに力尽くとその場に倒れ込み、戦争兵器としての役割を終えた。 アニメ「機動戦士ガンダム」のアイキャッチは第12話から42話までの間、ガンダムがビームサーベルを構えるものだった。しかし最終話である43話では、第1話から第11話までと同じくタイトルを大きく表示するスタイルに戻されていた。ガンダムがいなくなったことを、アイキャッチでも暗示したかったのかもしれない。 最終話ではガンダムだけでなくホワイトベースやガンタンク、ガンキャノンなどすべての機体が宇宙の塵となった。これまで応援していた機体がすべて失われるという喪失感は、当時の子どもたちにとってかなりの衝撃だった。 アニメ「機動戦士ガンダム」は1979年4月から1980年1月まで放送されたサンライズ制作のロボットアニメで、富野由悠季監督が手掛けた作品。“リアルロボットアニメ”という新ジャンルを開拓し、以後のアニメに多大な影響を与えた。放送当時の視聴率は振るわなかったものの、再放送や劇場版の公開で人気が急上昇すると、「ガンプラ」ブームも生まれるなど空前のヒットに。現在に至るまで数多くのシリーズやスピンオフなどの派生作品が制作され、高い人気を誇る。 (C)創通・サンライズ
ABEMA TIMES編集部