小祝さくらの最新セッティング。注目はネック調整機能が付いたツアープロト3W
2019年の初優勝以来、20年1勝、21年4勝、22年2勝、23年1勝と毎年勝利を重ねている小祝さくら。プロ入り当時からダンロップ契約で、パター以外はスリクソンとクリーブランドを愛用する。現在のセッティングで、まず目を引くのが市販モデルにはない3Wだ。 小祝さくらの最新クラブセッティングはこちら
スリクソンZX MkⅡの3Wだが、市販モデルとは違ってネックに調整機能が付いている。昨年の序盤は通常モデルのZX MkⅡを使っていたが、「昨シーズンの開幕後、小祝プロから『つかまりの良い3Wを探しています』と相談を受け、このツアープロトを試してもらったところ、実際につかまりが良く、『弾道も強くなりました』と切り替えに至りました」とはダンロップのツアー担当者。
ネック調整機能を生かしてロフト15度を15.5度へ0.5度寝かせて、ライ角は2度フラットのポジションへ変更して4月のバンテリンレディスで投入。以来、シーズンをこの3Wでプレーした。同型ヘッドでもネックに重量があるぶん重心がヒールに寄り、つかまりが良くなっているようだ。仮に市販されたら気になるモデルになりそう。
ドライバーはスリクソンZX7 MkⅡで、ロフトは9.5度。シャフトはテンセイプロ ホワイト1K。「弾道が強く、曲がり幅が少ないのでとても助かっています。音と打感もお気に入りです」と小祝。実際、一昨年秋のZX MkⅡシリーズのデビュー時から、このヘッドを使っている。シャフトは、ディアマナZFからこのテンセイプロ ホワイトに替えて1シーズンプレーした。 ドライビングディスタンスは、2020-21年シーズンが240.9ヤード、2022年が243.3 ヤード、2023年が251.9ヤードと、着実に飛距離を伸ばしている。
2本のUTは2018年モデルのスリクソンZ H85。シャフトは、当初ツアーAD HY75を挿していたが、今は先端が硬めで操作性のいいディアマナThump-h90にスイッチしている。