佐賀県鳥栖市の30代中学教諭を懲戒免職 11月に飲酒運転で逮捕 佐賀県教委が各校に対策通知
佐賀県教育委員会は19日、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕されていた鳥栖市の公立中の男性教諭(32)を懲戒免職処分にした。 県教委によると、教諭は11月23日夜、鳥栖市内で顧問を務める部活動の保護者らとの懇親会に参加して飲酒。車を駐車していた福岡県久留米市から運転して帰宅途中、24日午前0時過ぎ、久留米市での飲酒検問で基準値を超えるアルコールが検出され、福岡県警に現行犯逮捕された。 県教委の聞き取りに、教諭は動機について「予約した運転代行業者が来なかった。翌朝、部活動の試合があり、早く帰宅し回復したかった」と説明し、反省しているという。 7月にも、鳥栖市の公立中の男性教諭が飲酒物損事故を起こし、懲戒免職処分となった。飲酒運転が相次いだことを受け、県教委は(1)各校で飲酒運転根絶の実行宣言を作成(2)懇親会でリーダーを指定し、参加者全員で飲酒運転禁止を実行(3)飲酒運転の影響に関して理解を深めるチェックリストの作成と運用-の3点を各校に通知した。 甲斐直美教育長は「飲酒運転根絶に向けた対策の定着を図り、市町教委、学校関係者と共に服務規律の徹底に全力で取り組む」とのコメントを出した。(栗林賢)
栗林賢