犯行に使われたとみられる車

北九州市のファストフード店で14日、中学生の男女2人が男に刺され、女子生徒が死亡した事件で、警察は19日午前、北九州市小倉南区の無職、平原政徳容疑者（43）を殺人未遂の疑いで逮捕しました。 警察への取材で犯行時の様子が明らかになってきました。 事件があった北九州市小倉北区徳力のマクドナルド322徳力店に中学生2人が入ったのは午後8時10分ごろ。 中学3年で受験を控えていた2人は勉強するために店を訪れていました。

事件があった現場

ほぼ同時に平原容疑者は黒のワンボックスカーで店を訪れ、車を駐車場に止めます。 同乗者はいませんでした。 店内のレジには別の客4人が並んでいて、中学生2人は最後尾につきました。 犯行に及んだのは2人の入店から約15分後、平原容疑者はレジに並んでいた2人にまっすぐ近づくと無言のまま刃物のようなもので刺し、すぐに店の外に出て駐車場に向かうと車で逃走し、その日のうちに自宅に戻ったとみられています。 当時、若い人でにぎわっていたという店内、6人いる店員のうち3人が稼働していましたが、入店からわずか数十秒という凶行を目撃した人はほとんどいませんでした。 男子生徒は腰から尻にかけて1カ所刺され大けがをして今も入院しています。 容疑者が駐車場に車を止めてから店内に入るまでの行動は明らかになっていません。 複数の防犯カメラやドライブレコーダーの映像を解析する執念の「リレー捜査」で容疑者の逮捕にこぎつけた事件、警察は当時店内にいた人に情報の提供を呼びかけています（情報提供先：小倉南警察署　093-923-0110）。