ビル解体現場で崩落事故、下敷きの2人死亡 脱出の作業員通報、千葉
JR千葉駅近くの旧千葉市文化交流プラザ(千葉市中央区富士見1丁目、地上11階、地下2階)の解体工事現場で9日午前、2階の床が抜け落ちて作業員3人が生き埋めになり、このうち70代と50代の男性2人が死亡した。 【写真】事故があった解体工事現場=2025年1月9日午前11時44分、千葉市中央区、杉江隼撮影 千葉県警などによると、3階の鉄骨部分を2階の床面に置いた際、床が崩落し、1階で重機を使ってトラックにがれきを積み込む作業をしていた3人が下敷きになったとみられる。 トラックの荷台にいた30代男性が自力で脱出し、同日午前10時ごろに119番通報。同じく荷台にいた70代の男性は搬送先の病院で約4時間後に死亡が確認されたほか、約5時間半後に発見された50代男性も現場で死亡が確認された。30代男性も首にけがを負ったが、軽傷で命に別条はないという。事故当時、28人が作業に従事していたという。 旧千葉市文化交流プラザは、1999年に旧郵政省の「ぱ・る・るプラザ千葉」として建設。市が2007年に取得、オープンしたが利用低迷や維持管理費の増加などで18年に廃止され、19年に大和ハウス工業に売却された。同社東京本社広報企画部によると、解体工事は23年8月に始まり、今年3月に完了する予定だった。解体後の活用については未定という。(杉江隼、芹沢みなほ、前田基行)
朝日新聞社