【Ｃ大阪】進藤亮佑が小菊監督へ惜別の言葉「『こういう大人であるべき』というモデルになる人」
セレッソ大阪小菊昭雄監督（49）の今季限りでの退任が11日、発表された。全日程終了後、27年一筋で在籍したクラブを退団する。 元日本代表DF進藤亮佑（28）が取材に応じ、指揮官に対し「『こういう大人であるべき』という、モデルになるような人だった」と、心からの惜別メッセージを送った。 常に実直に選手に接してくれた指揮官へ、辛口で知られる教え子の進藤が、素直に、真剣に、自らの思いをぶつけた。 21年に北海道コンサドーレ札幌から完全移籍してきた進藤は、4年の付き合いだったが「自分のことを評価してくれていた監督が、辞めるのはさみしい」と本音をもらした。プレー面だけでなく、今季は初めて副主将も任されていた。 その上で「今後、自分がサッカーをやっていく中でもそう。引退してから何をするか分からないが、どの世界で生きていくにしても、（小菊監督は）実直さ、厳しいところは厳しいが、優しさもある。本来の優しさは監督の仕事に就いてから（封印して）あえて、厳しく選手に接しようと意識していたと思う」と、恩師の人間性に言及した。 残り5試合は、完全燃焼を誓う。現在の7位から5位以内を狙う。けが明けの進藤が完全復帰後、チームは3勝1分け。先発に定着してから、3試合連続完封中という快進撃だ。 「プロとして、最後の順位は常に追い求めていきたい。監督が辞めるから、どうっていうのは思っていない。監督がいなくなっても、セレッソというチームは続く。今年どういう順位で終わったかは、何十年後も歴史として残っていく。そこは関係なく、突き詰めていくべき」 背番号3も、あえてドライに勝利だけを求める姿勢を示した。次節19日はジュビロ磐田戦（ヨドコウ）。進藤は4試合連続で先発のピッチに立つ。
