【MLB】 Rソックス・ジャンセンが「同じ試合に両チームで出場」の史上初の珍記録 Rソックスはダブルヘッダー連敗
【ブルージェイズ4-1レッドソックス(サスペンデッドゲーム)】@フェンウェイ・パーク
日本時間8月27日、レッドソックスのダニー・ジャンセンが同じ試合で両方のチームでプレーするという史上初の珍記録を達成した。6月27日に雨のため2回限りでサスペンデッドゲームとなったブルージェイズとレッドソックスの一戦が、2ヶ月ぶりに同じフェンウェイ・パークで再開。6月にはブルージェイズでプレーしていたジャンセンは、7月にトレードでレッドソックスへと移籍しており、この珍記録が達成された。試合はジャンセンの古巣ブルージェイズが7、8回に4点を奪い、ジャンセンの現所属レッドソックスを4対1で下した。 【動画】ジャンセンが両チームで試合に出場! 2ヶ月前の試合は奇しくも、2回のブルージェイズの7番打者ダニー・ジャンセンの打席でサスペンデッドが宣告されていた。そのジャンセンの打席から試合が再開されることになったが、ブルージェイズは既にチームにいないジャンセンを試合に出すことができないため、代打ドールトン・バーショを打席に送った。バーショはその日、2番手として登板したレッドソックスのニック・ピベッタの前に空振り三振を喫する。 投手ピベッタをリードしてバーショを三振に抑えたレッドソックスの捕手は、他ならぬレッドソックスのダニー・ジャンセンだった。レッドソックスも2ヶ月前の試合に先発した捕手が既に退団しており、代役としてジャンセンを捕手に立てていた。この打席は1ストライク0ボールから再開されたため、三振の記録は代打バーショに付くことに。しかし、もし2ストライクで打席が中断されていれば、捕手ジャンセンが打者ジャンセンの三振の打席を捕るという珍事が起きていたことになる。 試合は7回にジョージ・スプリンガーの7号ソロで2ヶ月越しの先制を果たし、8回にブラディミール・ゲレーロJr.とアディソン・バージャーのタイムリー二塁打で追加点を挙げたブルージェイズが4対1で勝利した。試合の最後は二塁打で出塁した吉田正尚を置いた9回二死2塁で、レッドソックスのダニー・ジャンセンが空振り三振に倒れて試合終了となった。ブルージェイズの先発捕手ダニー・ジャンセンはブルージェイズの初回の守りを無失点で切り抜けて勝利に貢献。一方、レッドソックスのダニー・ジャンセンは1安打を放ったものの劣勢のチームを救うことができず、試合に敗れている。 1986年にAAAで一度達成されたことがあるというこの「両チームの選手として同じ試合に出場」の珍記録は、MLBでは史上初の快挙となった。当事者となったジャンセンは「奇妙なことだ。自分自身が歴史を作るなんて状況を想像さえもしたことがなかった」とコメント。数日前にジャンセンを出場させると明言し、珍記録を演出したレッドソックスのアレックス・コーラ監督は「みんなが楽しんでくれてよかった」と敗戦したにもかかわらず満足気だった。 さらにダブルヘッダーの2試合目も、ブルージェイズが7対3で勝利。ブルージェイズは5回にスプリンガーの3ラン本塁打などで5得点のビッグイニングを作り、そのまま逃げ切り。レッドソックスはこれで4連敗となり、ワイルドカード争いでは5.5ゲーム差に後退している。吉田正尚は第1・2試合ともに4打数1安打を記録した。