猪苗代湖ボート事故3人死傷 控訴審で操船者に逆転無罪 仙台高裁「過失認められない」
福島県の猪苗代湖で小学生ら3人が死傷したボートの事故を巡る裁判で、仙台高裁は1審判決を破棄し、逆転無罪の判決を言い渡しました。 【画像】被告コメント「確かな証拠に基づいて認めてくれた」 遺族は「上告審での審理を強く求める」
■仙台高裁「過失認められない」
事故は4年前の9月、福島県・猪苗代湖の沖合で起きました。 マリンレジャーのためライフジャケットを着けて湖面に浮かんでいた当時8歳の豊田瑛大くんらにプレジャーボートが衝突。瑛大くんが死亡し、母親が足を切断するなど、2人が重傷を負いました。 当時ボートを運転し、業務上過失致死傷の罪に問われているいわき市の元会社役員・佐藤剛被告(47)は、禁錮2年の1審判決を不服として控訴していました。 そして16日、仙台高裁は「被告人に過失を認めることはできない」として1審判決を破棄し、逆転無罪の判決を言い渡しました。 仙台高裁 「前方左右を注視したとしても、被害者を間違いなく発見することができたと認定することは困難」
■被告と遺族がそれぞれコメント発表
1審を破棄し逆転無罪判決が出た後、佐藤被告がコメントを出しました。 佐藤被告 「私は当時、十分な針路の安全確認を行っていました。この度の控訴審判決は、その点を確かな証拠に基づいて認めてくださったものと理解しています」 一方、被害者遺族は次のようにコメントしています。 被害者遺族 「本日の判決は到底納得できるものではありません。生命を奪われ、一生背負う重大な傷害を負わされたのに無罪とは、上告審での審理を強く求めます」 (「グッド!モーニング」2024年12月17日放送分より)
テレビ朝日